トラブルシューティングガイド
二重化装置で,系切替後の再学習時間中または再学習時間終了時に,マルチキャスト通信が停止した場合の確認内容を次の表に示します。
系切替時の無停止マルチキャスト中継機能は,IPv4マルチキャストのPIM-SM/PIM-SSM,およびIPv6マルチキャストのPIM-SSMをサポートしています。
表5-23 系切替後にマルチキャスト通信が停止する場合の確認内容
項番 確認内容・コマンド 対応 1 本装置に無停止マルチキャスト中継機能の設定(コンフィグレーションコマンドip pim nonstop-forwardingまたはipv6 pim nonstop-forwarding)があることを,コンフィグレーションで確認してください。
- show running-config
無停止マルチキャスト中継機能の設定がある場合は,項番2以降を確認してください。 無停止マルチキャスト中継機能の設定がない場合は,コンフィグレーションを修正してください。 2 本装置で,ユニキャストルーティング高可用機能が有効であることを確認してください。
- show running-config
無停止マルチキャスト中継機能を使用するためには,本装置でユニキャストルーティング高可用機能を有効にしてください。
ユニキャストルーティング高可用機能を有効にしない場合は,送信元への経路をスタティックで設定してください。
ユニキャストルーティング高可用機能については,「コンフィグレーションガイド」を参照してください。3 系切替する装置の隣接装置が,Generation IDオプションをサポートしているか確認してください。
- show ip pim neighbor detail
- show ipv6 pim neighbor detail
GenIDに"-"が表示される隣接装置は,Generation IDオプションをサポートしていません。無停止マルチキャスト中継機能を使用するためには,隣接装置にGeneration IDオプションをサポートしている装置を設置してください。 4 再学習時間の設定(コンフィグレーションコマンドip pim nonstop-forwardingまたはipv6 pim nonstop-forwardingのaging-timeパラメータ)が適切か,コンフィグレーションを確認してください。
- show running-config
再学習時間が短いと,再学習時間終了後にマルチキャスト通信が停止することがあります。
運用しているネットワーク構成に適した再学習時間を算出して,コンフィグレーションを修正してください。算出方法については,「コンフィグレーションガイド」を参照してください。5 本装置がランデブーポイントの場合,RP-Holdtimeの設定(コンフィグレーションコマンドip pim rp-candidateのholdtimeパラメータ)が適切か,コンフィグレーションを確認してください。
- show running-config
系切替後に,他装置で本装置のランデブーポイント情報がタイムアウトしたために通信が停止した場合は,RP-Holdtimeが短い可能性があります。
運用しているネットワーク構成に適したRP-Holdtimeを算出して,コンフィグレーションを修正してください。算出方法については,「コンフィグレーションガイド」を参照してください。
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