運用コマンドレファレンス Vol.1
イーサネットの情報を表示します。
SFP+/SFP共用ポートが10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tまたは1000BASE-Xで動作している場合に,本コマンドを実行すると,回線速度に応じた実行結果を表示します。10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tで動作しているときの実行例および表示説明はshow interfaces (10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)コマンドを,1000BASE-Xで動作しているときの実行例および表示説明はshow interfaces (1000BASE-X)コマンドを参照してください。
[入力形式]
show interfaces tengigabitethernet <nif no.>/<port no.> [detail]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- tengigabitethernet
- 10GBASE-Rを指定します。
- <nif no.>/<port no.>
- NIF番号,ポート番号を指定します。指定できる値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- detail
- 詳細な統計情報を表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
- 通常の統計情報を表示します。
[実行例]
図22-5 10GBASE-R指定実行結果画面
>show interfaces tengigabitethernet 1/1 Date 20XX/04/01 12:00:00 UTC NIF1: active(restart required) 6-port 10GBASE-R(SFP+) retry:0 Average:7000Mbps/120Gbps Peak:7500Mbps at 08:10:30 Port1: active up 10GBASE-LR 0012.e240.0a04 SFP+ connect Time-since-last-status-change:10:30:30 Bandwidth:10000000kbps Average out:3500Mbps Average in:3500Mbps Peak out:3800Mbps at 08:10:30 Peak in:3700Mbps at 08:10:30 Output rate:2900.0Mbps 3400pps Input rate:2900.0Mbps 3400pps Flow control send :on Flow control receive:on TPID:8100 Frame size:1518 Octets retry:0 Interface name:tengeth1/1 description:test lab area network [Out octets/packets counter] Octets : 0 Unicast packets : 0 Multicast packets : 0 Broadcast packets : 0 Pause packets : 0 [In octets/packets counter] Octets : 0 Unicast packets : 0 Multicast packets : 0 Broadcast packets : 0 Pause packets : 0 [Out line error counter] Underrun/Overrun : 0 PE-NIF errors : 0 PE-NIF discards : 0 Error frames : 0 [In line error counter] CRC errors : 0 Alignment : 0 Fragments : 0 Jabber : 0 Underrun/Overrun : 0 Symbol errors : 0 Short frames : 0 Long frames : 0 PE-NIF errors : 0 PE-NIF discards : 0 Error frames : 0 [Line fault counter] Signal detect errors : 0 Transceiver notconnect : 0 LOS of sync : 0 HI_BER : 0 LF : 0 RF : 0 Signal detect errors in operational state : 0 Transceiver notconnect in operational state : 0 LOS of sync in operational state : 0 HI_BER in operational state : 0 LF in operational state : 0 RF in operational state : 0 >図22-6 10GBASE-R詳細統計情報指定実行結果画面
>show interfaces tengigabitethernet 1/1 detail Date 20XX/04/01 12:00:00 UTC NIF1: active(restart required) 6-port 10GBASE-R(SFP+) retry:0 Average:7000Mbps/120Gbps Peak:7500Mbps at 08:10:30 Port1: active up 10GBASE-LR 0012.e240.0a04 SFP+ connect Time-since-last-status-change:10:30:30 Bandwidth:10000000kbps Average out:3500Mbps Average in:3500Mbps Peak out:3800Mbps at 08:10:30 Peak in:3700Mbps at 08:10:30 Output rate:2900.0Mbps 3400pps Input rate:2900.0Mbps 3400pps Flow control send :on Flow control receive:on TPID:8100 Frame size:1518 Octets retry:0 Interface name:tengeth1/1 description:test lab area network [Out octets/packets counter] Octets : 0 Unicast packets : 0 Multicast packets : 0 Broadcast packets : 0 Pause packets : 0 64 packets : 0 65-127 packets : 0 128-255 packets : 0 256-511 packets : 0 512-1023 packets : 0 1024-1518 packets : 0 [In octets/packets counter] Octets : 0 Unicast packets : 0 Multicast packets : 0 Broadcast packets : 0 Pause packets : 0 64 packets : 0 65-127 packets : 0 128-255 packets : 0 256-511 packets : 0 512-1023 packets : 0 1024-1518 packets : 0 : : : >
[表示説明]
NIF情報表示内容については,show nifコマンドの「表12-1 NIF情報表示内容」を参照してください。
表22-7 10GBASE-Rのポート情報表示内容
表示項目 表示内容 表示詳細情報 Port ポート番号 ポート状態 active up 運用中(正常動作中) active down 運用中(回線障害発生中) initialize 初期化中 fault 障害中 inactive
- inactivateコマンドによる運用停止状態
- スパニングツリーのBPDUガード機能によるinactive状態
- L2ループ検知によるinactive状態
- IEEE802.3ah OAMを用いたUDLDの片方向リンク障害またはループ検出によるinactive状態
- ストームコントロールによるinactive状態
disable コンフィグレーションコマンドshutdownによる運用停止状態 standby リンクアグリゲーションのスタンバイリンク機能による運用待機状態 suspend 次の要因でポートの起動を抑止している状態
- SFUの運用枚数不足
- PSU初期化中
- NIFが運用系として稼働中以外
unused 未使用(コンフィグレーション未設定) mismatch 搭載されているNIFとコンフィグレーションが不一致 回線種別 10GBASE-SR 10GBASE-SR 10GBASE-LR 10GBASE-LR 10GBASE-ER 10GBASE-ER 10GBASE-ZR 10GBASE-ZR - 回線種別が不明です。
次の場合に本表示となります。
- ポート状態がinitialize
- ポート状態がfault
- ポート状態がunused
- トランシーバ状態がconnect以外
MACアドレス 該当ポートのMACアドレス トランシーバ種別 SFP+ SFP+ トランシーバ状態 connect 搭載 notconnect 未搭載 not support 未サポートのトランシーバが搭載 fault 障害中 - トランシーバ状態が不明です。
次の場合に本表示となります。
- ポート状態がsuspend
- ポート状態がinitialize
- ポート状態がfault
Time-since-last-status-change 状態が変化してからの経過時間を表示。
hh:mm:ss(24時間以内の場合:hh=時,mm=分,ss=秒)
dd.hh:mm:ss(24時間を超えた場合:dd=日数,hh=時,mm=分,ss=秒)
Over 100 days(100日以上経過している場合)Bandwidth 回線の帯域幅を"kbps"で表示。
コンフィグレーションコマンドbandwidthが設定されていない場合は,該当ポートの回線速度を表示します※1。設定されている場合は,その設定値を表示します。ただし,本設定によって該当ポートが帯域制御されることはありません。Average out コマンドを実行した時刻の前1分の平均の該当回線送信側使用帯域を表示。
本値は1bitも通信がない場合は0Mbps,1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は,小数点第一位を四捨五入して表示。10000Mbps以上はGbpsで表示。
bpsの算出には,フレーム長のMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。Average in コマンドを実行した時刻の前1分の平均の該当回線受信側使用帯域を表示。
本値は1bitも通信がない場合は0Mbps,1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は,小数点第一位を四捨五入して表示。10000Mbps以上はGbpsで表示。
bpsの算出には,フレーム長のMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。Peak out コマンドを実行した時刻の前24時間の該当回線送信側最大使用帯域および時刻(時:分:秒)を表示。
本値は1bitも通信がない場合は0Mbps,1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は,小数点第一位を四捨五入して表示。10000Mbps以上はGbpsで表示。
bpsの算出には,フレーム長のMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。Peak in コマンドを実行した時刻の前24時間の該当回線受信側最大使用帯域および時刻(時:分:秒)を表示。
本値は1bitも通信がない場合は0Mbps,1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は,小数点第一位を四捨五入して表示。10000Mbps以上はGbpsで表示。
bpsの算出には,フレーム長のMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。Output rate※2 コマンドを実行した時刻の前1秒間の該当回線送信スループットを,小数点第二位を四捨五入してbpsおよびppsで表示。
bpsの算出には,フレーム長のMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。Input rate※2 コマンドを実行した時刻の前1秒間の該当回線受信スループットを,小数点第二位を四捨五入してbpsおよびppsで表示。
bpsの算出には,フレーム長のMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。Flow control send※3 on ポーズパケットを送信します。 off ポーズパケットを送信しません。 Flow control receive※3 on ポーズパケットを受信します。 off ポーズパケットを受信しません。 TPID 該当ポートでVLANを識別するTagProtocolIDentifier値を表示。 Frame size※4 該当ポートの最大フレーム長をオクテットで表示。
最大フレーム長はMACヘッダからDATAおよびPADまでを示します。retry 該当ポートが障害によって再起動した回数。※5 Interface name 該当ポートに割り付けられた名称を表示。 description descriptionコンフィグレーションの内容を示します。
descriptionコンフィグレーションは,該当ポートに関する利用目的などをコメントとして設定できる情報です。なお,descriptionコンフィグレーションを設定していない場合は表示しません。
- 注※1
- ポート状態がactive up以外の場合,SFP+/SFP共用ポートでは,コンフィグレーションコマンドspeedで設定した回線速度を表示します。
- 注※2
- 表示する値が10000未満の場合,小数点を表示しません。
- 表示する値が10000以上の場合,次のように表示する値によって表示単位が変わります。
- ・表示する値が10000以上の場合,表示単位はk
- ・表示する値が10000k以上の場合,表示単位はM
- ・表示する値が10000M以上の場合,表示単位はG
- この場合,小数点第一位までを表示します。
- 注※3
- ポート状態がactive up以外の場合は,常にoff表示になります。
- 注※4
- ポート状態がactive up以外の場合は,常に-表示になります。
- 注※5
- 該当ポートが障害によって再起動した回数は,1時間ごとに初期化されます。また,ポート状態がsuspendになった場合も初期化されます。
表22-8 10GBASE-Rの統計情報表示内容
表示項目 表示内容 分類 [Out octets/packets counter] 送信統計情報 [In octets/packets counter] 受信統計情報 [Out line error counter] 送信系エラー統計情報 [In line error counter] 受信系エラー統計情報 [Line fault counter] 障害統計情報 送信/受信統計情報詳細項目 Octets オクテット数
オクテット数の算出には,badパケットを含むMACヘッダのDAフィールドからFCSまでの範囲を使用しています。Unicast packets ユニキャスト・パケット数
送受信系エラー統計を含みません。Multicast packets マルチキャスト・パケット数
送受信系エラー統計を含みません。
なお,ポーズパケットを送受信した場合もカウントされます。Broadcast packets ブロードキャスト・パケット数
送受信系エラー統計を含みません。Pause packets ポーズパケット数
送信側:フローコントロールの送信動作の設定に関係なくカウントされます。
受信側:フローコントロールの受信動作がポーズパケットを受信する設定の場合だけカウントされます。64 packets フレーム長が64オクテットのパケット数※
送受信系エラー統計を含みます。65-127 packets フレーム長が65〜127オクテットのパケット数※
送受信系エラー統計を含みます。128-255 packets フレーム長が128〜255オクテットのパケット数※
送受信系エラー統計を含みます。256-511 packets フレーム長が256〜511オクテットのパケット数※
送受信系エラー統計を含みます。512-1023 packets フレーム長が512〜1023オクテットのパケット数※
送受信系エラー統計を含みます。1024-1518 packets フレーム長が1024オクテット以上のパケット数※
送受信系エラー統計(Jabber,Long framesは除く)を含みます。送信系エラー統計情報詳細項目 Underrun/Overrun アンダーランおよびオーバーラン発生回数 PE-NIF errors PE-NIF内でフレームのフォーマット異常によって廃棄されたフレーム数 PE-NIF discards Ethernetフレームとしては正常なフォーマットだが,PE-NIF内で廃棄されたフレーム数 Error frames エラーによって廃棄されたフレームの総数 受信系エラー統計情報詳細項目 CRC errors 正しいフレーム長で,かつFCSチェックで検出された回数※ Alignment 正しいフレーム長ではなく,かつFCSチェックで検出された回数※ Fragments ショートフレーム(フレーム長64オクテット未満)で,かつFCSエラー,またはAlignmentエラー発生回数※ Jabber ロングフレーム(最大フレーム長を超えたフレーム)で,かつFCSエラー,またはAlignmentエラー発生回数※ Underrun/Overrun アンダーランおよびオーバーラン発生回数 Symbol errors シンボルエラー発生回数 Short frames フレーム長未満のパケット受信回数※ Long frames フレーム長を超えたパケット受信回数※ PE-NIF errors PE-NIF内でフレームのフォーマット異常によって廃棄されたフレーム数 PE-NIF discards Ethernetフレームとしては正常なフォーマットだが,PE-NIF内で廃棄されたフレーム数 Error frames エラーによって廃棄されたフレームの総数 障害統計情報詳細項目 Signal detect errors 信号線未検出の回数 Transceiver notconnect トランシーバ抜去発生回数 LOS of sync 同期はずれ発生回数 HI_BER HI_BER(High Bit Error Rate)発生回数 LF LF(Local Fault)発生回数 RF RF(Remote Fault)発生回数 Signal detect errors in operational state 通信中障害(信号線未検出)の発生回数 Transceiver notconnect in operational state 通信中障害(トランシーバ抜去)の発生回数 LOS of sync in operational state 通信中障害(同期はずれ)発生回数 HI_BER in operational state 通信中障害(HI_BER)発生回数 LF in operational state 通信中障害(LF)発生回数 RF in operational state 通信中障害(RF)発生回数 注※ フレーム長とはMACヘッダからFCSまでを示します。
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表22-9 show interfaces (10GBASE-R)(イーサネット)コマンドの応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 The command cannot be executed in the standby system. このコマンドは待機系では実行できません。 The command cannot be executed. Try again. コマンドを実行できません。再実行してください。 The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration. このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。 The NIF number is invalid. (NIF number = <nif no.>) NIF番号が範囲外です。指定パラメータを確認してください。
<nif no.>:NIF番号The NIF that controls the specified port is not supported. (NIF/port = <nif no.>/<port no.>) 指定されたポートを制御するNIFが未サポートです。指定パラメータを確認してください。
<nif no.>:NIF番号
<port no.>:ポート番号The port number is invalid. (port number = <port no.>) ポート番号が範囲外です。指定パラメータを確認してください。
<port no.>:ポート番号The specified NIF is not connected. (NIF = <nif no.>) 指定NIFは未搭載,または未使用です。指定パラメータを確認してください。
<nif no.>:NIF番号The specified port is not a 10GBASE-R port. (NIF/port = <nif no.>/<port no.>) 指定されたポートは10GBASE-Rではありません。指定パラメータを確認してください。
<nif no.>:NIF番号
<port no.>:ポート番号There is no operational port. 実行可能なポートはありません。指定パラメータを確認してください。
[注意事項]
- 次の場合,平均使用帯域,最大使用帯域および統計情報のカウンタ値はクリアされます。
- PSUの再起動時
- PSUのハードウェア障害時
- PSUに対して,inactivate psuコマンドでinactive状態を指示した場合
- PSUに対して,コンフィグレーションコマンドno power enableでdisable状態を指示した場合
- NIFの再起動時
- NIFのハードウェア障害時
- NIFに対して,inactivate nifコマンドでinactive状態を指示したあとに,activate nifコマンドでinactive状態の解除を指示した場合
- NIFに対して,コンフィグレーションコマンドno power enableでdisable状態を指示したあとに,コンフィグレーションコマンドpower enableでdisable状態の解除を指示した場合
- clear countersコマンドを実行すると,統計情報のカウンタ値はクリアされます。
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