コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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snmp-server traps

SNMP通知の送信契機を設定します。

[入力形式]

情報の設定・変更
snmp-server traps [{ limited_coldstart_trap | unlimited_coldstart_trap }] [link_trap_bind_info { private | standard }] [{system_msg_trap_message_list <group name> | system_msg_trap_event_level <event level> | system_msg_trap_message_list <group name> system_msg_trap_event_level <event level>}] [agent-address <agent address>]

情報の削除
no snmp-server traps

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

{ limited_coldstart_trap | unlimited_coldstart_trap }
coldStartを送信する契機を限定します。本パラメータの設定によるcoldStartの送信契機の概要を次の表に示します。

表14-5 パラメータごとのcoldStart送信契機

パラメータ coldStart送信契機
limited_coldstart_trap
  • 装置を起動したとき
  • 系切替したとき
unlimited_coldstart_trap
  • 装置を起動したとき
  • コンフィグレーションの変更によってIPアドレスを追加,削除,変更したとき
  • set clockコマンドで時間を変更したとき
  • 系切替したとき
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    limited_coldstart_trap
  2. 値の設定範囲
    なし

link_trap_bind_info {private | standard}
リンクトラップ(linkDownとlinkUp)を送信する際に付加するMIBを,選択するための設定をします。
本パラメータの設定によるリンクトラップの送信の際,付加するMIBを次の表に示します。

表14-6 パラメータごとのリンクトラップ送信時に付加するMIB

パラメータ リンクトラップ送信時に付加するMIB
private
  • (SNMPv1/SNMPv2C共通) ifIndex,ifDescr,ifType
standard
  • (SNMPv1の場合) ifIndex
  • (SNMPv2Cの場合) ifIndex,ifAdminStatus,ifOperStatus
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    standard
  2. 値の設定範囲
    なし

{system_msg_trap_message_list <group name> | system_msg_trap_event_level <event level> | system_msg_trap_message_list <group name> system_msg_trap_event_level <event level>}
プライベートのSNMP通知のうち,システムメッセージトラップの送信条件を指定します。

system_msg_trap_message_list <group name>
システムメッセージトラップとして送信するシステムメッセージをメッセージ種別リストで指定します。メッセージ種別リストはmessage-listコマンドで生成してください。
<group name>に,存在しないメッセージ種別リストまたはフィルタ条件が指定されていないメッセージ種別リストを指定した場合,すべてのメッセージ種別のシステムメッセージがシステムメッセージトラップの送信対象となります。
このパラメータを指定しない場合,すべてのメッセージ種別のシステムメッセージがシステムメッセージトラップの送信対象となります。

system_msg_trap_event_level <event level>
システムメッセージトラップとして送信するシステムメッセージのイベントレベルを数値で指定します。イベントレベルが指定した数値以下のシステムメッセージが,システムメッセージトラップの送信対象となります。
このパラメータを指定しない場合,イベントレベルの数値が6以下のシステムメッセージがシステムメッセージトラップの送信対象となります。
system_msg_trap_message_listとsystem_msg_trap_event_levelを並列で指定した場合,両方の条件に一致するシステムメッセージをシステムメッセージトラップとして送信します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    イベントレベルの数値が6以下のシステムメッセージが,システムメッセージトラップの送信対象となります。
  2. 値の設定範囲
    <group name>には31文字以内の名前を指定します。詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
    <event level>には0〜7の値を指定します。

agent-address <agent address>
SNMPv1形式のトラップ通知フレーム内のagent addressに使用するIPv4アドレスを指定します。Trap-PDU内にagent addressフィールドを持つのはSNMPv1形式だけのため,本コマンドで指定したアドレスはSNMPv1のトラップに適用されます。
なお,本パラメータはグローバルネットワークに送信されるトラップにだけ適用されます。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    ループバックインタフェースにIPv4アドレスが設定されている場合,そのアドレスがagent addressに使用されます。このとき,no system-source-addressコマンドが設定されたループバックインタフェースは対象外とします。
    ループバックインタフェースにIPv4アドレスが設定されていない場合,トラップ通知フレーム内のagent addressの値として最若番のifIndex番号を持つインタフェースのIPv4アドレスが使用されます。装置にIPv4アドレスが設定されていない場合は,0.0.0.0が使用されます。
  2. 値の設定範囲
    <agent address>にIPv4アドレス(0.0.0.0〜255.255.255.255)を指定します。

[コマンド省略時の動作]

本コマンドのパラメータがすべて初期値で動作します。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. サポートMIBおよびSNMP通知の一覧は「MIBレファレンス」を参照してください。
  2. システムメッセージに含まれない次のメッセージ種別を送信対象として指定した場合,システムメッセージトラップは送信されません。
    • KEY
    • CONFIGERR
    • CMDRSP

[関連コマンド]

message-list
message-type

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