運用コマンドレファレンス Vol.1

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dir

復元可能な形式で削除された本装置用の内蔵フラッシュメモリ上のファイル一覧を表示します。なお,/all,summaryおよび/deletedパラメータを指定しない場合は,lsコマンドと同等の機能となります。

[入力形式]

dir /all [summary]
dir /deleted

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

/all
カレントディレクトリ上のファイル一覧を詳細情報を含めて表示します。deleteコマンドで削除されたファイルにはインデックスを付加して表示します。deletedファイルはファイル名に角括弧([ ])を付加して表示します。

summary
カレントディレクトリ上のファイル一覧を表示します。deleteコマンドで削除されたファイルにはインデックスを付加して表示します。deletedファイルはファイル名に角括弧([ ])を付加して表示します。

本パラメータ省略時の動作
ファイル一覧を詳細情報を含めて表示します。

/deleted
指定された内蔵フラッシュメモリ上のすべてのdeletedファイルをインデックスを付加して表示します。deletedファイルはフルパス名で表示します。またフルパス名に角括弧([ ])を付加して表示します。

[実行例]

内蔵フラッシュメモリ上のカレントディレクトリのファイルをdeletedファイルもあわせて表示します。

図4-6 /allおよびsummaryを指定した場合のファイルの表示

> dir /all summary
Directory of ./:
userfile1                userfile2                 userfile3
[userfile4]
>
 

内蔵フラッシュメモリ上のカレントディレクトリのファイルを詳細情報付きで表示します。deletedファイルにはインデックス番号が付加されます。

図4-7 /allだけを指定したファイルの表示

> dir /all
Directory of ./:
 - -rw-r--r-- user     user       123117 Jan 27 14:18 userfile1
 - -rw-r--r-- user     user          344 Jan 27 14:55 userfile2
 6 -rw-r--r-- user     user           16 Jan 27 17:57 [userfile3] 
>
 

カレントルートの内蔵フラッシュメモリ上のdeletedファイルを詳細情報およびインデックス番号付きで表示します。

図4-8 削除ファイルの表示

> dir /deleted
Directory of /mc0:
 4 user2    user         5555 Jan 27 11:10 [/usr/home/user2/testfile]
 6 user1    user           16 Jan 27 17:57 [/usr/home/user1/usefile4]
>

[表示説明]

表4-9 /allオプション指定時の表示内容

位置(桁) 項目 内容
1〜2 インデックス番号 削除ファイルのインデックス番号を示します(1〜64)。
4〜13 ファイル属性 ファイルの属性を,記号および表示位置で示します。
[記号の意味]
d:ディレクトリ属性
r:読み込み権限あり
w:書き込み権限あり
x:実行権限あり
[表示位置の意味]
+0桁目:ディレクトリ属性
+1桁目:オーナーの読み込み権限
+2桁目:オーナーの書き込み権限
+3桁目:オーナーの実行権限
+4桁目:グループの読み込み権限
+5桁目:グループの書き込み権限
+6桁目:グループの実行権限
+7桁目:その他の読み込み権限
+8桁目:その他の書き込み権限
+9桁目:その他の実行権限
15〜22 オーナー名 ファイルのオーナー名を示します。
24〜31 グループ名 ファイルのグループ名を示します。
33〜40 ファイルサイズ ファイルのサイズをバイト単位で示します。
42〜51 ファイル更新日付 ファイルの更新日付を示します。
53〜 ファイル名 ファイル名を示します。

表4-10 /deletedオプション指定時の表示内容

位置(桁) 項目 内容
1〜2 インデックス番号 削除ファイルのインデックス番号を示します(1〜64)。
4〜9 オーナー名 ファイルのオーナー名を示します。
11〜16 グループ名 ファイルのグループ名を示します。
18〜25 ファイルサイズ ファイルのサイズをバイト単位で示します。
27〜38 ファイル更新日付 ファイルの更新日付を示します。
40〜 削除ファイル名 削除ファイル名を示します。

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表4-11 dirコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ 内容
The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration. このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。
The current directory is not in the internal flash memory. 現在のカレントディレクトリは内蔵フラッシュメモリではありません。正しいディレクトリに移動してください。

[注意事項]

なし

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