コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2

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policer

ポリサーエントリを設定します。

[入力形式]

情報の設定・変更
policer <policer name> {in | out} <bandwidth policy> [replace-user-priority <priority>] [replace-dscp <dscp>] [discard-class <class>]

情報の削除
no policer <policer name>

<bandwidth policy>:

最大帯域監視指定の場合
max-rate {<kbit/s>k | <Mbit/s>M | <Gbit/s>G} [max-burst {<byte> | <kbyte>k | <Mbyte>M | <Gbyte>G}]

最低帯域監視指定の場合
min-rate {<kbit/s>k | <Mbit/s>M | <Gbit/s>G} [min-burst {<byte> | <kbyte>k | <Mbyte>M | <Gbyte>G}] [penalty-user-priority <priority>] [penalty-dscp <dscp>] [penalty-discard-class <class>]

最大帯域監視および最低帯域監視指定の場合
[max-rate {<kbit/s>k | <Mbit/s>M | <Gbit/s>G} [max-burst {<byte> | <kbyte>k | <Mbyte>M | <Gbyte>G}]] [min-rate {<kbit/s>k | <Mbit/s>M | <Gbit/s>G} [min-burst {<byte> | <kbyte>k | <Mbyte>M | <Gbyte>G}] [penalty-user-priority <priority>] [penalty-dscp <dscp>] [penalty-discard-class <class>]]

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

<policer name>
ポリサーエントリ名を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    31文字以内のポリサーエントリ名を指定します。
    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

{in | out}
InboundまたはOutboundを指定します。
in:Inbound(受信側の指定)
out:Outbound(送信側の指定)
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    なし

<bandwidth policy>パラメータ

max-rate {<kbit/s>k | <Mbit/s>M | <Gbit/s>G}
最大帯域監視での監視帯域値を指定します。指定した帯域値を超えた違反パケットは廃棄します。min-rate以上の値を指定してください。
なお,本パラメータまたはmin-rateのどちらかを必ず指定してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(最大帯域監視を実施しません)
  2. 値の設定範囲
    <kbit/s>:5〜100000000(10進数)
    <Mbit/s>:1〜100000(10進数)
    <Gbit/s>:1〜100(10進数)
    1kbit/s,1Mbit/s,1Gbit/sはそれぞれ1000bit/s,1000kbit/s,1000Mbit/sとして扱います。

max-burst {<byte> | <kbyte>k | <Mbyte>M | <Gbyte>G}
最大帯域監視でのバーストサイズを指定します。min-burst以上の値を指定してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    <byte>:65536
  2. 値の設定範囲
    <byte>:3076〜4294967296(10進数)
    <kbyte>:4〜4194304(10進数)
    <Mbyte>:1〜4096(10進数)
    <Gbyte>:1〜4(10進数)
    1kbyte,1Mbyte,1Gbyteはそれぞれ1024byte,1024kbyte,1024Mbyteとして扱います。

min-rate {<kbit/s>k | <Mbit/s>M | <Gbit/s>G}
最低帯域監視での監視帯域値を指定します。指定した監視帯域値を超えた違反パケットにペナルティーを科します。max-rate以下の値を指定してください。
なお,本パラメータまたはmax-rateのどちらかを必ず指定してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(最低帯域監視を実施しません)
  2. 値の設定範囲
    <kbit/s>:5〜100000000(10進数)
    <Mbit/s>:1〜100000(10進数)
    <Gbit/s>:1〜100(10進数)
    1kbit/s,1Mbit/s,1Gbit/sはそれぞれ1000bit/s,1000kbit/s,1000Mbit/sとして扱います。

min-burst {<byte> | <kbyte>k | <Mbyte>M | <Gbyte>G }
最低帯域監視でのバーストサイズを指定します。max-burst以下の値を指定してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    <byte>:65536
  2. 値の設定範囲
    <byte>:3076〜4294967296(10進数)
    <kbyte>:4〜4194304(10進数)
    <Mbyte>:1〜4096(10進数)
    <Gbyte>:1〜4(10進数)
    1kbyte,1Mbyte,1Gbyteはそれぞれ1024byte,1024kbyte,1024Mbyteとして扱います。

penalty-user-priority <priority>
最低帯域違反時のユーザ優先度の書き換え値を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(最低帯域違反時のユーザ優先度を書き換えません)
  2. 値の設定範囲
    0〜7(10進数)を指定します。

penalty-dscp <dscp>
最低帯域違反時のDSCP書き換え値を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(最低帯域違反時のDSCP値を書き換えません)
  2. 値の設定範囲
    0〜63(10進数)またはDSCP名称を指定します。
    指定できるDSCP名称は「表7-9 指定可能なDSCP名称」を参照してください。

penalty-discard-class <class>
最低帯域違反時の廃棄クラスを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(最低帯域違反時の廃棄クラスを指定しません)
  2. 値の設定範囲
    1〜4(10進数)を指定します。

replace-user-priority <priority>
ユーザ優先度の書き換え値を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(ユーザ優先度を書き換えません)
  2. 値の設定範囲
    0〜7(10進数)を指定します。

replace-dscp <dscp>
DSCP書き換え値を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(DSCP値を書き換えません)
  2. 値の設定範囲
    0〜63(10進数)またはDSCP名称を指定します。
    指定できるDSCP名称は「表7-9 指定可能なDSCP名称」を参照してください。

discard-class <class>
廃棄クラスを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(廃棄クラスを変更しません)
  2. 値の設定範囲
    1〜4(10進数)を指定します。

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. QoSフローリストの動作指定に指定されている場合,削除できません。該当するポリサーエントリの指定をQoSフローリストから削除したあと,実行してください。
  2. max-rate,min-rateは順不同で入力できます。また,運用コマンドshow running-configでは,入力順に表示されます。

[関連コマンド]

qos (advance qos-flow-list)
qos (ip qos-flow-list)
qos (ipv6 qos-flow-list)
qos (mac qos-flow-list)

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