5.3.1 PVST+によるロードバランシング
次の図に示すような本装置A,B間で冗長パスを組んだネットワークでシングルスパニングツリーを組んだ場合,各端末からサーバへのアクセスは本装置A,B間のポート1に集中します。そこで,複数のVLANを組み,PVST+によってVLANごとに別々のトポロジとなるように設定することで冗長パスとして使用できるようになり,さらに負荷分散を図れます。ポート優先度によるロードバランシングの例を次の図に示します。
この例では,VLAN 100に対してはポート1/1のポート優先度をポート1/2より高く設定し,逆にVLAN 200に対しては1/2のポート優先度をポート1/1より高く設定することで,各端末からサーバに対するアクセスをVLANごとに負荷分散をしています。
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シングルスパニングツリーでは,ポート1/2は冗長パスとして通常は未使用のため,ポート1/1に負荷が集中します。
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PVST+では,VLANごとに別々のトポロジとすることで本装置A,B間の負荷を分散できます。