運用コマンドレファレンス Vol.2


clear cfm fault

CFMの障害情報をクリアします。

[入力形式]

IEEE802.1ag
clear cfm fault [domain-level <level> [ma <no.> [mep <mepid>]]]
ITU-T Y.1731
clear cfm fault [mel <level> [meg <no.> [mep <mepid>]]]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

domain-level <level> (IEEE802.1ag規格)

指定したドメインレベルに関する障害情報をクリアします。指定できる値の範囲は0〜7です。

ma <no.> (IEEE802.1ag規格)

指定したMA識別番号に関する障害情報をクリアします。指定できる値の範囲は0〜65535です。

mel <level> (ITU-T Y.1731規格)

指定したMEGレベルに関する障害情報をクリアします。指定できる値の範囲は0〜7です。

meg <no.> (ITU-T Y.1731規格)

指定したMEG識別番号に関する障害情報をクリアします。指定できる値の範囲は0〜65535です。

mep <mepid>

指定したMEP IDに関する障害情報をクリアします。指定できる値の範囲は1〜8191です。

各パラメータ省略時の動作

本コマンドは,パラメータを指定してその条件に該当する情報だけをクリアできます。パラメータを指定しない場合は,条件を限定しないで情報をクリアします。複数のパラメータを指定した場合は,それぞれの条件に同時に該当する情報をクリアします。

すべてのパラメータ省略時の動作

すべての障害情報をクリアします。

[実行例]

図17‒17 CFMの障害情報のクリア
> clear cfm fault
>

[表示説明]

なし

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表17‒17 clear cfm faultコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

The command cannot be executed in the standby system.

このコマンドは待機系では実行できません。

The command cannot be executed. Try again.

コマンドを実行できません。再実行してください。

The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration.

このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。

The specified CFM is not configured.

CFMが設定されていません。コンフィグレーションを確認してください。

[注意事項]

  1. TimeoutまたはLOC発生時に本コマンドで障害情報をクリアした場合,IEEE802.1ag規格とITU-T Y.1731規格では,クリア後の動作に次のような違いがあります。

    IEEE802.1ag規格の場合

    該当するリモートMEPのTimeoutの障害情報をクリアしたあと,CCMを受信するまでTimeoutを検出しません。CCMを受信して障害から復旧したあと,Timeoutを検出したときに障害と見なします。

    ITU-T Y.1731規格の場合

    該当するリモートMEPのLOCの障害情報をクリアしたあと,CCMを受信するまでLOCを再検出します。このため,LOCの障害情報が残り続けるように見えます。該当するリモートMEP情報をclear cfm remote-mepコマンドでクリアすると,LOCを再検出しなくなります。