dump pru
PRUのメモリダンプを採取します。
採取されたメモリダンプファイルは,運用系BCUのディスク上に"pru**.cmd"というファイル名で格納されます。"**"は指定されたPRU番号が表示されます。採取方法は「トラブルシューティングガイド」を参照してください。
なお,メモリダンプはSFU,PRU,NIF合わせて10枚まで同時に採取できます。
[入力形式]
dump [-f] [-r] pru <pru no.> [directory <directory>]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- -f
-
確認メッセージを出力しないでコマンドを実行します。
- 本パラメータ省略時の動作
-
確認メッセージを出力します。
- -r
-
PRUを再起動してメモリダンプを採取します。ただし,PRU状態がactive以外で実行した場合は,PRUを再起動しないでメモリダンプを採取します。
- 本パラメータ省略時の動作
-
再起動しないでメモリダンプを採取します。
- <pru no.>
-
PRUのメモリダンプを採取するPRU番号を指定します。指定できるPRU番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- directory <directory>
-
メモリダンプファイルを格納するディレクトリパスを指定します。指定可能なディレクトリパスは280文字以内です。ディレクトリパスは,ユーザホームディレクトリ配下を指定してください。指定方法は,先頭をチルダ(~)にするか絶対パスにするかになります。チルダを指定した場合の文字数は,チルダ部分を絶対パスに変換した文字数にチルダ以下のディレクトリパスの文字数を加算したものになります。
- 本パラメータ省略時の動作
-
運用系BCUの"/usr/var/hardware"にメモリダンプファイルが格納されます。
- すべてのパラメータ省略時の動作
-
個々の「本パラメータ省略時の動作」に記載の動作になります。
[実行例]
PRU番号1のメモリダンプを装置内メモリに採取します。
>dump -r pru 1 Are you sure you want to restart pru 1? (y/n):y Are you sure you want to delete old dump file(pru01.cmd)? (y/n):y The dump-collection command was accepted. >
-
PRUダンプ確認メッセージが表示されます。
Are you sure you want to restart pru 1? (y/n):
-
ここで"y"を入力するとPRUのメモリダンプ採取を始めます。指定されたディレクトリに同一のPRUメモリダンプファイルがすでにある場合は,次のメッセージが表示されます。
Are you sure you want to delete old dump file(pru01.cmd)? (y/n):
-
ここで"y"を入力すると既存のメモリダンプファイルを削除します。PRUのメモリダンプの採取処理が受け付けられたところで,実行結果が表示されます。
The dump-collection command was accepted.
-
メモリダンプの採取が完了すると,ダンプ採取側の系で"The PRU offline dump command was executed."のメッセージが表示され,採取されたメモリダンプファイルは運用系BCUのディスク上に"pru0*.cmd"というファイル名で格納されます。"*"は指定されたPRU番号が表示されます。
[表示説明]
なし
[通信への影響]
再起動のパラメータを指定してダンプを採取する間,該当するPRUを使用した通信はできません。
[応答メッセージ]
メッセージ |
内容 |
---|---|
Permission is required to access a specified directory. (directory = <directory>) |
指定ディレクトリにアクセス権限がありません。指定ディレクトリを変更してください。 <directory> ディレクトリ名 |
The command cannot be executed in the standby system. |
このコマンドは待機系では実行できません。 |
The command cannot be executed. Try again. |
コマンドを実行できません。再実行してください。 |
The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration. |
このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。 |
The dump command failed because dump processing is in progress on the specified PRU. Wait a while, and then try again. |
指定PRUは現在ダンプ採取中です。しばらくしてから再実行してください。 |
The dump command failed because number of the dump processing is upper limit. Wait a while, and then try again. |
すでにダンプの同時採取数が上限に達しているため,コマンドを実行できません。しばらくしてから再実行してください。 |
The dump command failed. The amount of free disk space on the device might be insufficient. Delete unnecessary files, and then try again. |
本装置のディスク空き容量が不足しているおそれがあります。不要なファイルを削除したあと再実行してください。 |
The dump-collection command was accepted. |
正常にダンプ収集を受け付けました。 |
The PRU number is invalid. (PRU number = <pru no.>) |
PRU番号が範囲外です。指定パラメータを確認してください。 <pru no.> PRU番号 |
The specified directory does not exist. (directory = <directory>) |
指定ディレクトリはありません。正しいディレクトリ名を指定してください。 <directory> ディレクトリ名 |
The specified path is invalid. The path must be under the user home directory. (path = <directory>, user home directory = <user home directory>) |
指定パスが不正です。指定パスはホームディレクトリ配下を指定してください。 <directory> ディレクトリ名 <user home directory> ユーザホームディレクトリ名 |
The specified path is too long. |
指定パスが280文字を超えています。指定パスを短くしてください。 |
[注意事項]
-
再起動のパラメータを指定してダンプを採取する間,PRUは動作を停止します。したがって,該当するPRUを使用した通信はできません。
-
NIFのダンプ採取中に,該当するNIFを収容するPRUで再起動のパラメータを指定して本コマンドを実行すると,PRUの再起動に伴ってNIFも再起動されるため,NIFのダンプが採取されないことがあります。