コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


ipv6 pim deletion-delay-time

IPv6 PIM-SMおよびPIM-SSMで,PIM Pruneメッセージ受信でマルチキャスト経路情報を削除するまでの残時間を設定します。

[入力形式]

情報の設定・変更
ipv6 pim [vrf <vrf id>] deletion-delay-time <seconds>
情報の削除
no ipv6 pim [vrf <vrf id>] deletion-delay-time

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

vrf <vrf id>

対象のVRFを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    グローバルネットワークに対して指定します。

  2. 値の設定範囲

    パラメータに指定できる値」を参照してください。

<seconds>

IPv6 PIM-SMおよびPIM-SSMで,PIM Pruneメッセージ受信でマルチキャスト経路情報を削除するまでの残時間(秒)を設定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    0〜300

[コマンド省略時の動作]

該当するインタフェースの隣接ルータが2台以上で,隣接ルータにRFC2362準拠のルータが存在する場合,受信したPIM Pruneメッセージに含まれる情報(Holdtimeオプション)から,PIM Pruneメッセージ受信後のマルチキャスト中継先インタフェースの保持期間(Deletion-Delay-Time)を算出した値を使用します。

該当するインタフェースの隣接ルータが2台以上で,隣接ルータにRFC2362準拠のルータが存在しない場合,受信したPIM Helloメッセージに含まれる情報(LAN Prune Delayオプション)から,PIM Pruneメッセージの受信からマルチキャスト中継停止までの時間(J/P_Override_Interval)を算出した値を使用します。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに反映されます。

[注意事項]

  1. 該当するインタフェースの隣接ルータが2台以上で,隣接ルータにRFC2362準拠のルータが存在する場合,本設定を下流ルータのPIM Pruneメッセージの送信周期よりも短くすると,一時的にマルチキャストパケット中継が途切れることがあります。これは,PIM Pruneメッセージ受信後にほかの下流ルータからのPIM Joinメッセージ受信を待たないで中継を停止するためです。そのあと,PIM Joinメッセージ受信で中継が再開します。

  2. 該当するインタフェースに本装置以外のルータが1台の場合は,本設定に関係なくPIM Pruneメッセージ受信後すぐにマルチキャスト中継を停止します。

[関連コマンド]

ipv6 pim