コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


ipv6 mld static-group

該当するインタフェースに対して静的グループ参加機能を指定します。

静的グループ参加機能とは,MLDv1のグループ参加をコンフィグレーションで静的に設定する機能です。

[入力形式]

情報の設定・変更
ipv6 mld static-group <access list name> [ignore-dr]
情報の削除
no ipv6 mld static-group <access list name>

[入力モード]

(config-if)

イーサネットインタフェース,ポートチャネルインタフェース,VLANインタフェース

(config-subif)

イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース

[パラメータ]

<access list name>

静的グループ参加機能で使用するグループアドレスのアクセスリストを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    31文字以内のアクセスリスト名を指定します。

    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

ignore-dr

静的グループアドレスで指定した特定のグループに対して,本装置がDRでなくてもマルチキャスト中継をします。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    本装置がDRでない場合に,静的グループアドレスで指定したグループへのマルチキャスト中継をしません。

  2. 値の設定範囲

    なし

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに反映されます。

[注意事項]

  1. アクセスリストはマスク長128固定です。アクセスリストにはマスク長を127以下で指定しないでください。マスク長を127以下で指定した場合,そのアドレスは無視します。

  2. <access list name>にはipv6 access-listコマンドで設定したアクセスリストを指定してください。これ以外のコマンドで設定したアクセスリストは指定できません。

  3. 未設定のアクセスリストを指定した場合,本コマンドは無効となります。

  4. <access list name>に指定するグループアドレスは該当アクセスリストの<destination ipv6>に指定し,<source ipv6>にはanyを指定してください。

  5. 本機能に複数のアクセスリストを設定して,同じグループアドレスが複数のアクセスリストに指定されている場合,該当するアクセスリストにignore-drパラメータを一つでも設定すると,該当するグループアドレスへのignore-drパラメータは有効になります。

[関連コマンド]

ipv6 mld router
ipv6 access-list