コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


ip igmp last-member-query-max-response-time

IGMPインタフェースに対して,IGMP Reportメッセージの最大応答待ち時間を設定します。このIGMP Reportメッセージは,IGMPv2 LeaveメッセージまたはIGMPv3 Report(離脱要求)メッセージを受信したときに送信するIGMP Group-Specific QueryメッセージおよびIGMP Group-and-Source-Specific Queryメッセージに対して送信されるメッセージです。

グローバルコンフィグレーションモードで本コマンドを設定した場合,該当VRFまたはグローバルネットワークに属するすべてのIGMPインタフェースに適用します。ただし,config-ifモードまたはconfig-subifモードでIGMPインタフェースに本コマンドが設定されている場合は,IGMPインタフェースの設定を優先します。

[入力形式]

情報の設定・変更
グローバルコンフィグレーションモードの場合
ip igmp [vrf <vrf id>] last-member-query-max-response-time <milli seconds>
config-ifモードまたはconfig-subifモードの場合
ip igmp last-member-query-max-response-time <milli seconds>
情報の削除
グローバルコンフィグレーションモードの場合
no ip igmp [vrf <vrf id>] last-member-query-max-response-time
config-ifモードまたはconfig-subifモードの場合
no ip igmp last-member-query-max-response-time

[入力モード]

(config)

(config-if)

イーサネットインタフェース,ポートチャネルインタフェース,VLANインタフェース

(config-subif)

イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース

[パラメータ]

vrf <vrf id>

対象のVRFを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    グローバルネットワークに対して指定します。

  2. 値の設定範囲

    パラメータに指定できる値」を参照してください。

<milli seconds>

最大応答待ち時間(ミリ秒)を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    500〜25500の値で100の倍数

[コマンド省略時の動作]

最大応答待ち時間は,ip igmp last-member-query-intervalコマンドで設定した値になります。ip igmp last-member-query-intervalコマンドを設定していない場合は,1000ミリ秒(1秒)になります。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに反映されます。

[注意事項]

  1. IGMPが動作しているルータが同一ネットワーク上に複数存在する場合は,すべてのルータを同じ値で運用してください。

[関連コマンド]

ip pim sparse-mode
ip igmp router