コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


area range

エリア内のネットワークを指定します。最大1024個のネットワークを指定できます。

エリア境界ルータで,経路集約する場合に使用します。このコマンドは,エリア間を伝搬する経路情報量を削減するのに有効です。

no areaコマンドを実行すると,本コマンドも削除されます。

[入力形式]

情報の設定・変更
area <area id> range <ipv4 prefix> <mask> [{advertise | not-advertise}]
情報の削除
no area <area id> range <ipv4 prefix> <mask>
no area <area id>

[入力モード]

(config-router)

[パラメータ]

<area id>

本装置が属するエリアを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    0〜4294967295(10進数),またはIPv4アドレスを指定します。

<ipv4 prefix>

ネットワークを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    IPアドレスを指定します。<mask>範囲内のビットは0でない値とし,<mask>範囲外のビットは0としてください。

    注 <ipv4 prefix>の<mask>範囲外のビットは0にしてください。

<mask>

マスクを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    IPアドレスマスクを指定します(0は指定できません)。

    注 アドレスマスクを2進数に変換した際,最初に0となるビット以降はすべて0となるように指定してください。

{advertise | not-advertise}

エリア間経路を広告するかしないかを指定します。指定したネットワークで包含される範囲に一致する経路情報は,エリア間経路としてほかのエリアに広告しません。その代わりに,指定した範囲をエリア間経路としてほかのエリアに広告します。ただし,not-advertiseを指定した場合,何も広告しません。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    advertise(エリア間経路としてほかのエリアに広告します)。

  2. 値の設定範囲

    なし

[コマンド省略時の動作]

エリア間で,個々のネットワークを集約しないで広告します。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

なし

[関連コマンド]

なし