コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


vrrp track-target

仮想ルータにトラッキング機能を設定します。

[入力形式]

情報の設定・変更
vrrp <vrid> track-target <track name> [{priority | decrement} <priority>]
情報の削除
no vrrp <vrid> track-target <track name>

[入力モード]

(config-if)

イーサネットインタフェース,ポートチャネルインタフェース,VLANインタフェース

(config-subif)

イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース

[パラメータ]

<vrid>

仮想ルータのIDを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    1〜255

<track name>

障害監視をするために仮想ルータに割り当てるトラック名を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    31文字以内の名前を指定します。

    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

{priority | decrement} <priority>

トラッキング機能で障害検出時に仮想ルータに設定する優先度を指定します。

priority <priority>

トラッキング機能で障害検出時に仮想ルータへ設定する優先度を,0〜254の範囲で指定します。なお,vrrp priorityコマンドで指定する仮想ルータの優先度より小さい値を指定してください。

仮想ルータの優先度以上の値を指定した場合は,本コマンドの指定は無効になり優先度0が使用されます。また,仮想ルータがIPアドレス所有者の場合も,本コマンドの指定は無効になり優先度0が使用されます。priorityを指定したトラックは,仮想ルータごとに一つだけ設定できます。

decrement <priority>

トラッキング機能で障害検出時に仮想ルータの現在の優先度から減算する値を,1〜255の範囲で指定します。decrementで指定したトラックは,仮想ルータごとに複数登録できます。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    decrementと優先度255が使用されます。

  2. 値の設定範囲

    priority <priority>の場合:0〜254

    decrement <priority>の場合:1〜255

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 本コマンドのpriorityパラメータを指定して仮想ルータに割り当てたトラックを,本コマンドのdecrementパラメータに変更したい場合は,いったん本コマンドを削除してください。

  2. 本コマンドのdecrementパラメータを指定して仮想ルータに割り当てたトラックを,本コマンドのpriorityパラメータに変更したい場合は,いったんその仮想ルータに割り当てているトラックをすべて削除してください。

  3. 本コマンドを設定された仮想ルータは,トラッキング機能で障害を検出し,仮想ルータの優先度が0となった場合,仮想ルータが設定されているIPインタフェースをダウンさせます。

  4. vrrp followコマンドを設定している場合,本設定は無効です。

[関連コマンド]

track-target name