コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


ip mtu

インタフェースでの送信IP MTU長を指定します。

[入力形式]

情報の設定・変更
ip mtu <length>
情報の削除
no ip mtu

[入力モード]

(config-if)

イーサネットインタフェース,ポートチャネルインタフェース,VLANインタフェース

(config-subif)

イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース

[パラメータ]

<length>

インタフェースでの送信IP MTU長(MACヘッダを含まないIPパケットの最大長)を指定します。実際にはポートMTU情報で設定したフレーム長から18を引いた値と本パラメータ値を比較して,小さい方の値を該当インタフェースのIP MTU長として使用します。

なお,ポートMTU情報で設定したフレーム長は「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1」 「mtu」を参照してください。

使用しているIP MTU長は,運用コマンドshow ip interface,show ipv6 interface,またはshow ip-dual interfaceで確認してください。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    128〜9216(Byte)

[コマンド省略時の動作]

ポートMTU情報で設定したフレーム長(Byte)をIP MTU長として使用します。ただし,上限値は9216となります。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. イーサネットのIP MTU長は,ポートMTU情報で設定したフレーム長とIP MTUの値とを比較して,小さいほうの値を使用します。そのため,運用上IP MTU長を1500より大きい値に設定するときは,ip mtuの設定だけではなく,ポートMTU情報のmtuの設定も確認してください。

  2. 本設定はIPv6でも有効となります。IPv6ではMTU長を1280以上とすることがプロトコル仕様として決められています。したがって,IPv6を使用する場合は,MTU長に1280未満を指定しないでください。

[関連コマンド]

mtu