spanning-tree guard
該当ポートに,ガード機能を設定します。本コマンドは,すべてのスパニングツリー(PVST+,シングルスパニングツリー,マルチプルスパニングツリー)の該当ポートに適用します。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
spanning-tree guard {loop | none | root}
- 情報の削除
no spanning-tree guard
[入力モード]
- (config-if)
-
イーサネットインタフェース,ポートチャネルインタフェース
[パラメータ]
- {loop | none | root}
-
loopを設定した場合,該当ポートにループガード機能を適用します。マルチプルスパニングツリーではループガードは動作しません。
noneを設定した場合,該当ポートのガード機能を停止します。
rootを設定した場合,該当ポートにルートガード機能を適用します。
-
本パラメータ省略時の初期値
省略できません
-
値の設定範囲
なし
-
[コマンド省略時の動作]
spanning-tree loopguard defaultコマンドの設定に従います。
[通信への影響]
BPDUを受信しないポートやチャネルグループにループガードを設定した状態でポートがUPすると,該当ポートでの通信が,不可または通信できるまで時間が掛かる場合があります。
[設定値の反映契機]
spanning-tree portfast defaultコマンドまたはspanning-tree portfastコマンドの設定を削除した場合,spanning-tree portfast defaultコマンドまたはspanning-tree portfastコマンドが設定されていない状態でメモリ上のコンフィグレーションを変更すると,すぐに変更後の値で運用開始します。
[注意事項]
-
spanning-tree portfast defaultコマンドまたはspanning-tree portfastコマンドが設定されている場合は反映されません。
-
ループガード設定後,装置起動,系切替,ポートのUP(チャネルグループやNIFなどのUPも含みます),スパニングツリープログラムの再起動,スパニングツリープロトコルの種別変更などを実施した場合は,ループガードが動作し,ポートがブロックされます。ループガードは,その後BPDUを受信するまでは解除されません。
-
オンラインでループガードを設定したタイミングではループガードは動作しません。オンラインで設定したループガードは,BPDUの受信タイムアウトが発生したときに動作します。
[関連コマンド]
spanning-tree loopguard default