コンフィグレーションガイド Vol.3


14.2.8 IPv6リンクローカルアドレスをネクストホップとしたVRF間にわたるスタティック経路の設定

IPv6リンクローカルアドレスをネクストホップアドレスとしたVRF間にわたるスタティック経路を設定して,特定ホスト間のエクストラネットを実現します。

[設定のポイント]

ipv6 routeコマンドのネクストホップアドレスにIPv6リンクローカルアドレスを指定して,続くインタフェースパラメータでインタフェースを指定します。スタティック経路のVRFとインタフェースのVRFが異なる場合に,VRF間にわたるスタティック経路が生成されます。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/2

    (config-if)# vrf forwarding 2

    (config-if)# ipv6 enable

    (config-if)# ipv6 address 2001:db8:ffff:ffff::1/64

    ポート1/2にVRF 2とIPv6アドレスを指定します。

  2. (config)# interface gigabitethernet 1/3

    (config-if)# vrf forwarding 3

    (config-if)# ipv6 enable

    (config-if)# ipv6 address 2001:db8:ffff:fff0::1/64

    ポート1/3にVRF 3とIPv6アドレスを設定します。

  3. (config)# ipv6 route vrf 2 2001:db8:ffff:41::1/128 fe80::3 gigabitethernet 1/3 noresolve

    VRF 2にスタティック経路2001:db8:ffff:41::1/128を生成します。ネクストホップとして隣接ゲートウェイにポート1/3のリンクローカルアドレスfe80::3を指定します。

  4. (config)# ipv6 route vrf 3 2001:db8:ffff:51::1/128 fe80::4 gigabitethernet 1/2 noresolve

    VRF 3にスタティック経路2001:db8:ffff:51::1/128を生成します。ネクストホップとして隣接ゲートウェイにポート1/2のリンクローカルアドレスfe80::4を指定します。