コンフィグレーションガイド Vol.3


13.4.2 ロードバランス仕様

本装置で実装するマルチパスの仕様とロードバランスの仕様を次の表に示します。

表13‒7 マルチパス仕様

項目

仕様

備考

一つの宛先ネットワークに対するマルチパス数

2〜16

コンフィグレーションで指定できる最大マルチパス数

1〜16(1を指定したときはマルチパスを生成しません)

ルーティングプロトコル単位で指定します。

マルチパスを生成できるルーティングプロトコル

  • スタティック

  • OSPFまたはOSPFv3

  • BGP4またはBGP4+

デフォルトのコンフィグレーションでのマルチパス数

  • スタティック:4

  • OSPFまたはOSPFv3:4

  • BGP4またはBGP4+:1(マルチパスを生成しません)

接続形態

回線種別およびインタフェース種別に関係なく使用できます。また,混在もできます。

複数のVRF間でのマルチパスはサポートしません。

(凡例) −:該当しない

表13‒8 ロードバランス仕様

項目

仕様

備考

マルチパスの振り分け方法

宛先IPアドレスと送信元IPアドレスからパスに振り分ける値(Hash値)を算出して,決定した出力パスに振り分けます。

宛先IPアドレスと送信元IPアドレスが同一のパケットは,同一出力パスを選択します。これによって,送信の順序性を保証します。

ルーティングテーブル内のマルチパス情報

ルーティングテーブルに設定する各出力インタフェースのHash値の割り当て比率は,ほぼ均等になります。

13.4.4 ロードバランス使用時の注意事項」の1および2を参照

各パスの重み付け

できません。

13.4.4 ロードバランス使用時の注意事項」の1を参照

出力帯域を超えたパケットの処理

別のパスに振り分けません。継続して帯域を超えた場合は装置内で保持しますが,保持しきれない場合はパケットを廃棄します。

(凡例) −:該当しない