コンフィグレーションガイド Vol.3


10.2.3 マルチホーム構成での設定

[設定のポイント]

マルチホーム構成の場合,デフォルトではプライマリIPアドレスがDHCP/BOOTPリレーエージェントIPアドレスとなります。

ip dhcp relay gatewayコマンドでDHCP/BOOTPリレーエージェントIPアドレスを別に設定すると,セカンダリIPアドレスをDHCP/BOOTPリレーエージェントIPアドレスとして使用できます。次の図では,セカンダリIPアドレスのネットワークセグメントCにだけDHCP/BOOTPを適用するネットワーク構成としています。

図10‒9 マルチホーム構成

[図データ]

注※ DHCP/BOOTPリレーエージェントIPアドレス

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/5

    (config-if)# ip address 192.0.2.21 255.255.255.252

    クライアントと接続するインタフェースに,あらかじめネットワークセグメントAのIPアドレスをプライマリとして設定しておきます。

  2. (config-if)# ip address 192.0.2.61 255.255.255.252 secondary

    (config-if)# exit

    さらに,クライアントと接続するインタフェースにネットワークセグメントCのIPアドレスをセカンダリとして設定します。

  3. (config)# interface gigabitethernet 1/7

    (config-if)# ip address 192.0.2.42 255.255.255.252

    (config-if)# exit

    項番1と同様に,サーバへ転送するインタフェースにもあらかじめIPアドレスを設定しておきます。

  4. (config)# interface gigabitethernet 1/5

    (config-if)# ip helper-address 192.0.2.41

    クライアントと接続するインタフェースに,サーバ宛てDHCP/BOOTPパケットの転送先としてサーバのIPアドレスを設定します。

  5. (config-if)# ip dhcp relay gateway 192.0.2.61

    (config-if)# exit

    さらに,セカンダリIPアドレス(ネットワークセグメントC)をDHCP/BOOTPリレーエージェントIPアドレスとして設定します。