コンフィグレーションガイド Vol.2


25.1.1 sFlow統計の概要

sFlow統計はエンド−エンドのトラフィック(フロー)特性や隣接するネットワーク単位のトラフィック特性を分析するため,ネットワークの上を流れるトラフィックを中継装置(ルータやスイッチ)でモニタする機能です。sFlow統計は国際的に公開されているフロー統計プロトコル(RFC3176)で,レイヤ2からレイヤ7までの統計情報をサポートしています。sFlow統計情報(以降,sFlowパケット)を受け取って表示する装置をsFlowコレクタ(以降,コレクタ)と呼び,コレクタにsFlowパケットを送付する装置をsFlowエージェント(以降,エージェント)と呼びます。sFlow統計を使ったネットワーク構成例を次の図に示します。

図25‒1 sFlow統計のネットワーク構成例

[図データ]

図25‒2 システム構成

[図データ]

本装置のエージェントでモニタされた情報はコレクタに集められ,統計結果をアナライザによってグラフィカルに表示できます。したがって,sFlow統計機能を利用するにはコレクタとアナライザが必要です。

表25‒1 システム構成要素

構成要素

役割

エージェント(本装置)

統計情報を収集してコレクタに送付します。

コレクタ

エージェントから送付される統計情報を集計・編集・表示します。さらに,編集データをアナライザに送付します。

アナライザ

コレクタから送付されるデータをグラフィカルに表示します。

注※ アナライザと一緒になっている場合もあります。