コンフィグレーションガイド Vol.2


18.2.7 シェーパユーザ個別設定

[設定のポイント]

まず,個別設定するためのシェーパモード情報を作成して,適用するNIF番号を設定することで,シェーパユーザを個別で設定できるようにします。シェーパモード情報として次に示す情報を設定します。

  • シェーパモード

  • スケジューリング種別

  • ユーザ送信キュー数

  • 廃棄優先度数

  • 階層化シェーパのポート番号

次に,設定するシェーパユーザ情報およびポートへ適用するシェーパユーザリストを作成して,使用するインタフェースへ適用することで,シェーパユーザを個別に作成します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# shaper mode SHAPER-LLPQ4 llpq4 scheduling pq max-user-queue 8 max-discard-priority 2 threshold2 port 1-12

    次のとおり指定して,シェーパモード情報(SHAPER-LLPQ4)を作成します。

    • シェーパモード:LLPQ4

    • スケジューリング種別:PQ

    • ユーザ送信キュー数:8キュー

    • 廃棄優先度数:2,廃棄閾値はthreshold2

    • 階層化シェーパのポート番号:1〜12

  2. (config-shp-mode)# nif 1

    作成したシェーパモード情報(SHAPER-LLPQ4)をNIF1に適用します。

  3. (config-shp-mode)# top

    (config)# shaper bandwidth-profile USER-PTN1 peak-rate 1G min-rate 100M llpq-peak-rate 50M

    グローバルコンフィグレーションモードに戻り,次のとおり指定して,階層化シェーパの帯域制御プロファイル(USER-PTN1)を作成します。

    • 最大帯域:1Gbit/s

    • 最低帯域:100Mbit/s

    • LLPQ最大帯域:50Mbit/s

    • キュー長および重み:デフォルト

  4. (config)# shaper users-list SHP-LIST1

    階層化シェーパのシェーパユーザリスト(SHP-LIST1)を作成します。本リストを作成すると,config-shp-usersモードに移行します。

  5. (config-shp-users)# shaper user 1,100-128 USER-PTN1

    階層化シェーパのシェーパユーザ番号と,使用する帯域制御プロファイルを設定します。この場合,通常ユーザ1および100〜128に,帯域制御プロファイル(USER-PTN1)を適用します。

  6. (config-shp-users)# top

    (config)# interface tengigabitethernet 3/1

    グローバルコンフィグレーションモードに戻り,イーサネットインタフェース3/1のコンフィグレーションモードに移行します。

  7. (config-if)# shaper users-group SHP-LIST1

    シェーパユーザリスト(SHP-LIST1)を適用します。

  8. (config)# end

    # reload nif 1

    Are you sure you want to restart nif 1? (y/n): y

    装置管理者モードに移行して,NIF1を再起動します。再起動が完了すると,適用したシェーパモードおよびシェーパユーザ情報で運用を開始します。