コンフィグレーションガイド Vol.2


13.1.4 重要フロー保護

重要フロー保護は,ポリサーで設定した監視帯域内で,より重要なフレームを優先的に転送する機能です。この優先的に転送するフレームを重要フレームと呼びます。これに対し,重要フレームが使用していない監視帯域(余剰帯域)を使用して転送するフレームを通常フレームと呼びます。

重要フレームは,重要フロー保護で設定するフロー検出条件(重要フロー検出条件)で検出します。通常フレームは,ポリサーを設定したフロー検出条件(通常フロー検出条件)で検出します。

重要フロー保護使用時の帯域使用状態の例を次の図に示します。

図13‒3 重要フロー保護使用時の帯域使用状態

[図データ]

A時点

重要フレームの中継がないため,通常フレームが全監視帯域を使用しています。

B時点

重要フレームは優先的に監視帯域を使用しています。通常フレームは余剰帯域を使用しています。

重要フロー保護を使用する場合は,次の図に示すように,通常フロー検出条件の中で特に重要なフレームの検出条件を,重要フロー検出条件に指定してください。

図13‒4 フロー検出条件指定の概念

[図データ]