コンフィグレーションガイド Vol.2


4.4.2 Tag変換の設定

Tag変換を設定する手順を次に示します。ここでは,図に示す構成のポート1/2の設定例を示します。

この例では,ポート1/2にTag変換を適用します。ポート1/2では,VLAN 100のフレームの送受信はVLAN Tag 1000で,VLAN 200のフレームの送受信はVLAN Tag 100でします。このように,VLAN 100でTag変換をした場合,ほかのVLANでもVLAN Tag 100を使用できます。また,ポート1/2ではVLAN Tag 200のフレームをVLAN 200として扱わないで,未設定のVLAN Tagとして廃棄します。

図4‒3 Tag変換の設定例

[図データ]

[設定のポイント]

Tag変換は,Tag変換を有効にする設定と,変換するIDを設定することによって動作します。Tag変換の設定はトランクポートだけ有効です。

Tag変換はswitchport vlan mappingコマンドで設定します。設定した変換を有効にするためには,switchport vlan mapping enableコマンドを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/2

    (config-if)# switchport mode trunk

    (config-if)# switchport trunk allowed vlan 100,200

    ポート1/2をトランクポートに設定して,VLAN 100,200を設定します。

  2. (config-if)# switchport vlan mapping 1000 100

    (config-if)# switchport vlan mapping 100 200

    ポート1/2でVLAN 100,200にTag変換を設定します。VLAN 100ではVLAN Tag 1000でフレームを送受信して,VLAN 200ではVLAN Tag 100でフレームを送受信するように設定します。

  3. (config-if)# switchport vlan mapping enable

    ポート1/2でTag変換を有効にします。本コマンドを設定するまではTag変換は動作しません。