トラブルシューティングガイド
ポリサーが動作しない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因を切り分けてください。
表6-3 ポリサーが動作しない場合の障害解析方法
項番 確認内容・コマンド 対応 1 監視するフレームを指定したQoSフローおよびポリサーが設定されていることを,コンフィグレーションで確認してください。
- show running-config
監視するフレームを指定したQoSフローおよびポリサーが設定されていない場合は,コンフィグレーションを修正してください。 監視するフレームを指定したQoSフローおよびポリサーが設定されている場合は,項番2へ。 2 PRUの更新状態に(restart required)が表示されているか確認してください。
- show system
- show pru resources
PRUの更新状態に(restart required)が表示されている場合は,PRUを再起動してください。 PRUの更新状態に(restart required)が表示されていない場合は,項番3へ。 3 監視するフレームを指定したQoSフローエントリについて,PRUごとのMatched packetsにUnsetが表示されているか確認してください。
- show qos-flow
該当するQoSフローエントリについて,PRUごとのMatched packetsにUnsetが表示されている場合は,QoSフローエントリを装置へ反映中です。Unsetが消えるまで,しばらく待ってください。 該当するQoSフローエントリについて,PRUごとのMatched packetsにUnsetが表示されていない場合は,項番4へ。 4 監視するフレームを指定したQoSフローエントリで指定したポリサーエントリについて,PRUごとのパケット数にUnsetが表示されているか確認してください。
- show policer
該当するポリサーエントリについて,PRUごとのパケット数にUnsetが表示されている場合は,ポリサーエントリを装置へ反映中です。Unsetが消えるまで,しばらく待ってください。 該当するポリサーエントリについて,PRUごとのパケット数にUnsetが表示されていない場合は,項番5へ。 5 Max-rate over,Max-rate under,Min-rate over,およびMin-rate underで,ポリサーの遵守フレーム数および違反フレーム数を確認してください。
- show policer
監視したいフレーム数とshow policerコマンドで表示した値が異なる場合は,QoSフローの検出対象外である可能性があります。詳細は,「コンフィグレーションガイド」を参照してください。 監視したいフレーム数とshow policerコマンドで表示した値が異なる場合は,QoSフローの検出条件が誤っている可能性があります。QoSフローエントリの設定を見直してください。 監視したいフレーム数に対してshow policerコマンドで表示した遵守フレーム数および違反フレーム数が適正でない場合は,ポリサーの監視帯域値やバーストサイズが誤っている可能性があります。ポリサーの設定を見直してください。 監視したいフレーム数よりshow policerコマンドで表示した値が小さい場合は,項番6へ。 6 uRPFによってパケットが廃棄されていないか確認してください。 確認方法と対応については,「8.1.3 uRPFによる廃棄を確認する」を参照してください。 uRPFによってパケットが廃棄されていない場合は,項番7へ。 7 フィルタによってフレームが廃棄されていないか確認してください。 確認方法と対応については,「8.1.1 フィルタによる廃棄を確認する」を参照してください。
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