トラブルシューティングガイド
PIM-SMネットワーク構成でマルチキャストパケットが二重中継される場合は,各ルータの設定内容を確認して,同一ネットワークに複数のルータが存在するインタフェースではPIM-SMが動作するように設定してください。
また,MLDの静的グループ参加機能(コンフィグレーションコマンドipv6 mld static-group)でignore-drパラメータを設定している場合,本装置はDRでなくてもマルチキャストパケットを中継します。そのため,PIM-SMが動作している場合でも,一時的に二重中継が発生することがあります。なお,この二重中継はPIM Assertメッセージの送受信で停止します。
PIM-SMの設定をしても二重中継が継続する場合の確認内容を次の表に示します。
表5-16 二重中継が継続する場合の確認内容
項番 確認内容・コマンド 対応 1 同一ネットワークに複数のルータが存在するインタフェースのPIM-SMの隣接情報を確認してください。
- show ip pim neighbor
- show ipv6 pim neighbor
隣接ルータが表示されない場合は,次の内容を確認してください。
- 隣接ルータと接続しているインタフェースでPIM-SMが動作していることを,show ip pim interfaceまたはshow ipv6 pim interfaceコマンドで確認してください。
- フィルタまたはQoSによってプロトコルパケットが廃棄されていないか確認してください。確認方法と対応については,「8.1 パケット廃棄の確認」を参照してください。
- 隣接ルータの設定を確認してください。
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