トラブルシューティングガイド
ポリシーベースミラーリングを使用中に対象フローがミラーリングされない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因を切り分けてください。
表6-11 対象フローがミラーリングされない場合の障害解析方法
項番 確認内容・コマンド 対応 1 ポリシーベースミラーリングの送信先インタフェースリストを動作に指定しているアクセスリストが設定されていることを,コンフィグレーションで確認してください。
- show running-config
ポリシーベースミラーリングの送信先インタフェースリストを動作に指定しているアクセスリストが設定されていない場合は,コンフィグレーションを修正してください。 ポリシーベースミラーリングの送信先インタフェースリストを動作に指定しているアクセスリストが設定されている場合は,項番2へ。 2 PRUの更新状態に(restart required)が表示されているか確認してください。
- show system
- show pru resources
PRUの更新状態に(restart required)が表示されている場合は,PRUを再起動してください。 PRUの更新状態に(restart required)が表示されていない場合は,項番3へ。 3 ポリシーベースミラーリングの送信先インタフェースリストを動作に指定しているアクセスリストのエントリについて,PRUごとのMatched packetsにUnsetが表示されているか確認してください。
- show access-filter
該当するエントリについて,PRUごとのMatched packetsにUnsetが表示されている場合は,エントリを装置へ反映中です。Unsetが消えるまで,しばらく待ってください。 該当するエントリについて,PRUごとのMatched packetsにUnsetが表示されていない場合は,項番4へ。 4 ポリシーベースミラーリングの送信先インタフェースリストを動作に指定しているアクセスリストに一致したフレーム数を,Matched packetsで確認してください。
- show access-filter
ポリシーベースミラーリングの対象フレーム数とMatched packetsの値が異なる場合は,アクセスリストの設定が誤っている可能性があります。コンフィグレーションを見直してください。 ポリシーベースミラーリングの対象フレーム数よりMatched packetsの値が小さい場合は,項番5へ。 5 送信先インタフェースリストに設定しているミラーポートの設定を,コンフィグレーションで確認してください。
- show running-config
ミラーポートが期待したインタフェースとなっていない場合は,コンフィグレーションを見直してください。 ミラーポートが期待したインタフェースとなっている場合は,項番6へ。 6 ミラーポートの状態を確認してください。
- show interfaces
- show channel-group
ミラーポートがイーサネットインタフェースの場合,かつポート状態がactive up以外の場合は,ポート状態をactive upにしてください。 ミラーポートがポートチャネルインタフェースの場合,かつチャネルグループ状態がUp以外の場合は,チャネルグループ状態をUpにしてください。 上記に該当しない場合は,項番7へ。 7 受信側でのポリシーベースミラーリングの場合,uRPFによってフレームが廃棄されていないか確認してください。 確認方法と対応については,「8.1.3 uRPFによる廃棄を確認する」を参照してください。 uRPFによってフレームが廃棄されていない場合は,項番8へ。 8 送信側でのポリシーベースミラーリングの場合,フィルタによってフレームが廃棄されていないか確認してください。 確認方法と対応については,「8.1.1 フィルタによる廃棄を確認する」を参照してください。 フィルタによってフレームが廃棄されていない場合は,項番9へ。 9 送信側でのポリシーベースミラーリングの場合,QoSによってフレームが廃棄されていないか確認してください。 確認方法と対応については,「8.1.2 QoSによる廃棄を確認する」を参照してください。
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