コンフィグレーションガイド Vol.3
VRFによってトラフィックを分離しながら,特定のVRF間だけ通信できるようにすることをエクストラネットと呼びます。これによって,VRF間のセキュリティを確保した状態で共通サーバを設置するような共有ネットワークが構築できます。
エクストラネットの実現には,次に示すVRF間中継技術のどれかを使用します。
- VRF間の経路交換
- VRF間にわたるスタティックルーティング
- ポリシーベースルーティング
エクストラネットの構築例を次の図に示します。
図5-1 経路交換によるエクストラネット
- ユーザA(VRF2)とユーザB(VRF 4)は経路情報が分離されているため通信できません。
- ユーザA(VRF 2)と共通サーバ(VRF 3),およびユーザB(VRF 4)と共通サーバ(VRF 3)はそれぞれ経路交換しているため通信できます。
このとき,本装置で持つ経路情報と情報交換の流れについて,次の図に示します。
図5-2 本装置の経路情報
エクストラネットを実現する各機能の詳細は,ポリシーベースルーティング,ユニキャストルーティング,マルチキャストルーティングおよび各機能の章を参照してください。
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