トラブルシューティングガイド


5.5.2 RIPまたはRIPngの経路情報が存在しない

本装置が取得した経路情報の中に,RIPまたはRIPngの経路情報が存在しない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因を切り分けてください。

また,VRFを使用していて,コンフィグレーションコマンドmaximum routesまたはipv6 maximum routesで経路の上限値を設定している場合,まず「5.5.5 VRFでユニキャスト経路情報が存在しない」の障害解析方法に従ってください。

表5‒7 RIPまたはRIPngの障害解析方法

項番

確認内容・コマンド

対応

1

RIPまたはRIPngの隣接情報を確認してください。

  • show ip rip neighbor

  • show ipv6 rip neighbor

隣接ルータのインタフェースが表示されていない場合は,項番2へ。

隣接ルータのインタフェースが表示されている場合は,項番3へ。

2

動作インタフェースまたはネットワーク,およびRIPのバージョンについて,RIPまたはRIPngの設定が正しいか,コンフィグレーションを確認してください。

コンフィグレーションが正しい場合は,項番3へ。

コンフィグレーションが正しくない場合は,コンフィグレーションを修正してください。

3

フィルタまたはQoSによってRIPまたはRIPngのパケットが廃棄されていないか確認してください。

確認方法と対応については,「8.1 パケット廃棄の確認」を参照してください。

パケットが廃棄されていない場合は,隣接ルータがRIP経路またはRIPng経路を広告しているか確認してください。