トラブルシューティングガイド


2.5.1 NTPによる時刻同期ができない

NTPによる時刻同期ができない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因を切り分けてください。

表2‒4 NTPの障害解析方法

項番

確認内容・コマンド

対応

1

本装置がNTPサーバと同期していることを確認してください。

  • show ntp associations

本装置がNTPサーバと同期していて,本装置に対してNTPクライアントが同期していない場合は,NTPクライアントの設定を確認してください。

本装置をNTPサーバと同期させないで,本装置に対してNTPクライアントを同期させる場合は,コンフィグレーションコマンドntp masterを設定してください。

本装置がNTPサーバと同期していない場合は,項番2へ。

2

NTPサーバとIPv4で通信できることを確認してください。

ループバックインタフェースにIPv4アドレスを設定している場合は,sourceパラメータでループバックインタフェースのIPv4アドレスを指定してください。

  • ping

NTPサーバとIPv4で通信できない場合は,「5.1 IPv4ネットワークの通信障害」を参照してください。

NTPサーバとIPv4で通信できる場合は,項番3へ。

3

NTPのコンフィグレーションでアクセスが許可されているか,許可されている場合は,フィルタまたはQoSによってNTPパケットが廃棄されていないか確認してください。

フィルタおよびQoSの確認方法と対応については,「8.1 パケット廃棄の確認」を参照してください。

NTPパケットが廃棄されていない場合は,項番4へ。

4

本装置とNTPサーバとの時刻差を確認してください。

本装置とNTPサーバとの時刻差が1000秒以上ある場合は,set clockコマンドを使用して本装置の時刻をNTPサーバと合わせてください。

NTPサーバとタイムゾーンまたはサマータイムの設定が異なる場合は,UTCに変換した時刻が合うように,NTPサーバと本装置の時刻を設定してください。