運用コマンドレファレンス Vol.2


clear spanning-tree detected-protocol

スパニングツリーのSTP互換モードを強制回復します。

[入力形式]

clear spanning-tree detected-protocol [{vlan [<vlan id list>] | single | mst}] [port <port list>] [channel-group-number <channel group list>]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

{vlan [<vlan id list>] | single | mst}
vlan [<vlan id list>]

PVST+のSTP互換モードを強制回復します。

<vlan id list>を指定した場合は,指定したVLAN ID(リスト形式)に関するPVST+のSTP互換モードを強制回復します。<vlan id list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

<vlan id list>を省略した場合は,全PVST+のSTP互換モードを強制回復します。

single

シングルスパニングツリーのSTP互換モードを強制回復します。

mst

マルチプルスパニングツリーのSTP互換モードを強制回復します。

本パラメータ省略時の動作

PVST+,シングルスパニングツリー,およびマルチプルスパニングツリーのSTP互換モードを強制回復します。

port <port list>

指定したポート(リスト形式)のSTP互換モードを強制回復します。<port list>の指定方法および値の指定範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

本パラメータ省略時の動作

全ポートのSTP互換モードを強制回復します。

channel-group-number <channel group list>

指定したチャネルグループ番号(リスト形式)のSTP互換モードを強制回復します。<channel group list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

本パラメータ省略時の動作

全チャネルグループのSTP互換モードを強制回復します。

すべてのパラメータ省略時の動作

すべてのスパニングツリーのポートのSTP互換モードを強制回復します。

[実行例]

図4‒10 スパニングツリーのSTP互換モードの強制回復
> clear spanning-tree detected-protocol
>

[表示説明]

なし

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表4‒12 clear spanning-tree detected-protocolコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

The command cannot be executed in the standby system.

このコマンドは待機系では実行できません。

The command cannot be executed. Try again.

コマンドを実行できません。再実行してください。

The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration.

このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。

The connection with the Spanning Tree program failed.

スパニングツリープログラムとの通信に失敗しました。

[注意事項]

  1. 本コマンドは,高速PVST+,高速スパニングツリー,またはマルチプルスパニングツリーだけで有効です。