運用コマンドレファレンス Vol.2


show mac-address-table

MACアドレステーブルの情報を表示します。

[入力形式]

show mac-address-table [<mac>] [vlan <vlan id list>] [port <port list>] [channel-group-number <channel group list>] [{dynamic | snoop}]
show mac-address-table learning-counter [port <port list>] [channel-group-number <channel group list>]
show mac-address-table learning-counter vlan [<vlan id list>]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

<mac>

指定したMACアドレスに関するMACアドレステーブルの情報を表示します。

vlan <vlan id list>

指定したVLAN ID(リスト形式)に関するMACアドレステーブルの情報を表示します。<vlan id list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

port <port list>

指定したポート(リスト形式)に関するMACアドレステーブルの情報を表示します。リストに指定したポートを一つ以上含むMACアドレステーブルの情報を表示します。<port list>の指定方法および値の指定範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

channel-group-number <channel group list>

指定したリンクアグリゲーションのチャネルグループ番号(リスト形式)に関するMACアドレステーブルの情報を,ポートリスト形式で表示します。<channel group list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

{dynamic | snoop}

MACアドレステーブルの情報のうち,指定された条件で登録された情報を表示します。

dynamic

MACアドレス学習によってダイナミックに登録されたMACアドレステーブルの情報を表示します。

snoop

IGMP snoopingまたはMLD snoopingで登録されたMACアドレステーブルの情報を表示します。

learning-counter

MACアドレス学習によってダイナミックに登録されたMACアドレステーブルの学習アドレス数をポート単位で表示します。

learning-counter vlan [<vlan id list>]

MACアドレス学習によってダイナミックに登録されたMACアドレステーブルの学習アドレス数をVLAN単位で表示します。

<vlan id list>

指定したVLAN ID(リスト形式)の学習アドレス数を表示します。<vlan id list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

各パラメータ省略時の動作

本コマンドでは,パラメータを指定してその条件に該当する情報だけを表示できます。パラメータを指定しない場合は,条件を限定しないで情報を表示します。複数のパラメータを指定した場合は,それぞれの条件を同時に満たす情報を表示します。

すべてのパラメータ省略時の動作

すべてのMACアドレステーブルの情報を表示します。

[実行例1]

図2‒1 すべてのMACアドレステーブルの情報表示
>show mac-address-table
Date 20XX/01/11 11:16:46 UTC
MAC address        VLAN C-Tag VLAN-G    Aging-Time Type     Port-list
0012.e200.1111        2     -      -           100 Dynamic  1/5
0012.e244.f073      100     -      -           230 Dynamic  1/10-11
0012.e244.f072      100     -      -         10000 Dynamic  1/10-11
0012.e244.f070      100     -      -            10 Dynamic  1/12
0100.5e01.0102      200     -      -             - Snoop    3/1
0012.e2c0.072a     4030     -   2048           299 Dynamic  2/2,4/2
0012.e2c0.087a     4054     -   2048           299 Dynamic  2/2,4/2
0012.e2c0.073a     4031     -   2048           299 Dynamic  2/2,4/2
>
図2‒2 C-Tagが存在するMACアドレステーブルの情報表示
>show mac-address-table
Date 20XX/01/11 11:16:46 UTC
MAC address        VLAN C-Tag VLAN-G    Aging-Time Type     Port-list
0012.e200.1111        2     1      -           100 Dynamic  1/5
0012.e244.f070      100    10      -            10 Dynamic  1/12
0012.e244.f070      100    20      -            10 Dynamic  2/12
>

[実行例1の表示説明]

表2‒1 MACアドレステーブルの情報表示内容

表示項目

表示内容

表示詳細情報

MAC address

MACアドレス

VLAN

VLAN ID

C-Tag

C-TagのVLAN ID

装置のハードウェアプロファイルがQinQ網向け機能対応の場合にC-Tagを表示します。

C-Tagが存在しない場合,または装置のハードウェアプロファイルがQinQ網向け機能対応以外の場合は,"-"を表示します。

VLAN-G

アグリゲートVLANのVLANグループID

アグリゲートVLANのVLANグループに所属するVLANの場合は,VLANグループIDを表示します。

アグリゲートVLANのVLANグループに所属していないVLANの場合は,"-"を表示します。

Aging-Time

エージング時間

エージング時間

次の条件の場合は"-"を表示します。

  • TypeがSnoopの場合

  • MACアドレステーブルのコンフィグレーションでaging-time 0(エージングタイム無限)を設定した場合は,"-"を表示します。

Type

MACアドレステーブル種別

Dynamic:ダイナミックエントリ

Snoop:IGMP snoopingまたはMLD snoopingによるエントリ

Port-list

ポート

NIF番号/ポート番号

[実行例2]

図2‒3 MACアドレステーブルの学習状態表示
>show mac-address-table learning-counter port 1/1-10
Date 20XX/01/11 20:00:57 UTC
Port counts:10
Port       Count
1/1            3
1/2         1000
1/3            0
1/4           50
1/5           45
1/6            0
1/7           22
1/8            0
1/9            0
1/10           0
 
>show mac-address-table learning-counter vlan
Date 20XX/01/11 20:00:57 UTC
VLAN counts:4
ID         Count
   2           3
 100        1000
 200           0
4095          90

[実行例2の表示説明]

表2‒2 MACアドレステーブルの学習状態情報表示内容

表示項目

表示内容

表示詳細情報

Port counts

対象ポート数

VLAN counts

対象VLAN数

Port

ポート

NIF番号/ポート番号

ID

VLAN ID

Count

MACアドレス学習によってダイナミックに登録された現在のMACアドレステーブル学習アドレス数

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表2‒3 show mac-address-tableコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

The command cannot be executed in the standby system.

このコマンドは待機系では実行できません。

The command cannot be executed. Try again.

コマンドを実行できません。再実行してください。

The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration.

このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。

The connection with the IGMP/MLD snooping program failed. Retry the command. If this problem occurs repeatedly, use 'restart snooping' to restart the program.

IGMP/MLD snoopingプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart snoopingコマンドでIGMP/MLD snoopingプログラムを再起動してください。

The specified VLAN is not configured.

指定したVLANは設定されていません。指定したパラメータを確認して再実行してください。

There is no operational mac-address-table entry.

MACアドレステーブルの情報がありません。指定したパラメータを確認して再実行してください。

There is no operational port.

コマンドを実行できるポートがありません。指定したパラメータを確認して再実行してください。

[注意事項]

  1. 同時に実行できるコマンド数は,本コマンドとclear mac-address-tableコマンドを合わせて最大4です。