運用コマンドレファレンス Vol.1


synchronize

運用系BCUの内蔵フラッシュメモリの次の内容を待機系BCUにコピーします。

[入力形式]

synchronize [{userfile | diff}]

[入力モード]

装置管理者モード

[パラメータ]

{userfile | diff}
userfile

ホームディレクトリ下で作成したファイルもコピーします。

diff

待機系BCUとの間の同期状態を表示します。同期が必要か判断するときに指定します。

すべてのパラメータ省略時の動作

ホームディレクトリ下で作成したファイル以外をコピーします。

[実行例]

図16‒4 運用系BCUの内蔵フラッシュメモリの内容を待機系BCUにコピーする
# synchronize
Do you want to synchronize? (y/n): y

[表示説明]

なし

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表16‒4 synchronizeコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

A switchover is in progress.

系切替処理中のため,コマンドを実行できません。

Command execution failed because the configuration file was being edited.

コンフィグレーションを編集しているため,コマンドを実行できません。

Copying of files to be synchronized failed. Try again.

同期するファイルのオープンに失敗しました。再実行してください。

Copying of files to be synchronized failed. Wait a while, and then try again.

同期するファイルのコピーに失敗しました。しばらくしてから再実行してください。

なお,再実行してもこのメッセージが出力される場合は,[注意事項]の5.を参照してください。

Some items do not match.

不一致項目があります。

The command cannot be executed because the software versions do not match.

ソフトウェアバージョンが不一致のため実行できません。

The command cannot be executed because the system is now in simplex mode.

現在,システムが一重化モードのため実行できません。

The command cannot be executed because you are in user mode.

このコマンドは一般ユーザモードでは実行できません。

The command cannot be executed in the standby system.

このコマンドは待機系では実行できません。

The command cannot be executed. Try again.

コマンドを実行できません。再実行してください。

The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration.

このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。

[注意事項]

  1. 本コマンドを実行するとき,ほかのユーザはログイン,ログアウトおよび各種コマンドを実行しないでください。コマンドが正常に終了しないおそれがあります。

  2. 運用系BCUと待機系BCUのソフトウェアバージョンが不一致の場合は実行できません。

  3. コンフィグレーションの大きさや,ホームディレクトリおよび高機能スクリプト登録ディレクトリに存在するファイルの数およびサイズによって,コマンドの実行に時間が掛かることがあります。

  4. 待機系BCUにログインしている場合は,ログアウトしてから本コマンドを実行してください。

  5. 待機系BCUの内蔵フラッシュメモリ容量を超えるファイルがある場合,コピーに失敗することがあります。同期するファイルのコピーに失敗したときは,運用系BCUおよび待機系BCUのユーザ領域のファイルを削除してから,再実行してください。

  6. 本コマンドを実行すると,運用中のランニングコンフィグレーションがスタートアップコンフィグレーションに保存されます。