運用コマンドレファレンス Vol.1


diff

指定した二つのファイル同士を比較し,相違点を表示します。

[入力形式]

diff [<option>] <file name1> <file name2>
diff [<option>] <directory1> <directory2>

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

<option>

-i:大文字と小文字の違いを無視します。

-r:共通のサブディレクトリに対して,再帰的に適用します(ディレクトリ指定時)。

本パラメータ省略時の動作

指定したファイル同士を,大文字と小文字の違いも含めて比較します。

<file name1> <file name2>

比較するファイル名を指定します。

<directory1> <directory2>

比較するディレクトリ名を指定します。

[実行例]

# diff aaa.txt bbb.txt
3d2           <---------------1
< Test 3
6c5           <---------------2
< Test 6
---
> Test 66
7a7           <---------------3
> Test 8
#
  1. aaa.txtの3行目の"Test3"がbbb.txtでは削除されていることを示しています。

  2. aaa.txtの6行目の"Test6"とbbb.txtの5行目"Test66"に差分があることを示しています。

  3. bbb.txtの7行目に"Test8"が追加されていることを示しています。

[表示説明]

なし

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表10‒1 diffコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration.

このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。

[注意事項]

  1. 本コマンドで4メガバイト以上のテキストファイルを指定すると,"/usr/bin/diff: memory exhausted"と表示されて途中で終了することがあります。