コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


ip pim dr-priority

DR(Designated Router)を決定するための優先度を指定します。

[入力形式]

情報の設定・変更
ip pim dr-priority <value>
情報の削除
no ip pim dr-priority

[入力モード]

(config-if)

イーサネットインタフェース,ポートチャネルインタフェース,VLANインタフェース

(config-subif)

イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース

[パラメータ]

<value>

DRを決定するための優先度を指定します。

同一ネットワーク上で複数のマルチキャストルータが存在する場合,最も大きいDR優先度の値を持つマルチキャストルータがDRとなります。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    0〜4294967295

[コマンド省略時の動作]

DR優先度の値を1で動作します。

[通信への影響]

DRが変更になった場合,IPv4マルチキャスト中継が一時的に停止する場合があります。

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに反映されます。

[注意事項]

  1. 該当するインタフェースで,すべての隣接ルータがDR-Priorityをサポートしている必要があります。ただし,DR-Priorityをサポートしていない隣接ルータが存在するネットワークでは,この設定にかかわらず最も大きいIPv4アドレスを持つマルチキャストルータがDRとなります。

  2. 最も大きいDR優先度を持つマルチキャストルータが複数存在する場合,その中で最も大きいIPv4アドレスを持つマルチキャストルータがDRとなります。

[関連コマンド]

ip pim sparse-mode