ip multicast multipath
IPv4マルチキャストのロードバランス機能を動作させる設定をします。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
 ip multicast [vrf <vrf id>] multipath [algorithm <algorithm> [<number>]] [rebalance {auto | manual}]- 情報の削除
 no ip multicast [vrf <vrf id>] multipath
[入力モード]
(config)
[パラメータ]
- vrf <vrf id>
 - 
                  
対象のVRFを指定します。指定したVRFのインタフェースに対してだけ有効となります。
- 
                        
本パラメータ省略時の初期値
グローバルネットワークに対して指定します。
 - 
                        
値の設定範囲
「パラメータに指定できる値」を参照してください。
 
 - 
                        
 - algorithm <algorithm>
 - 
                  
IPv4マルチキャスト経路の再計算を行い,上流ルータを分散する際に適用するアルゴリズムを指定します。
ロードバランス機能を有効にしても期待どおりに上流ルータが分散できない場合は,本アルゴリズムを変更して調整してください。
<algorithm>には次に示すパラメータを指定できます。
- s-address
 - 
                        
送信元アドレスを使用して計算します。
 - s-hash
 - 
                        
送信元アドレスのハッシュ値を使用して計算します。
 - g-address
 - 
                        
グループアドレスを使用して計算します。
 - g-hash
 - 
                        
グループアドレスのハッシュ値を使用して計算します。
 - s-g-hash
 - 
                        
送信元アドレスとグループアドレスのハッシュ値を使用して計算します。
 
- 
                        
本パラメータ省略時の初期値
s-address
 - 
                        
値の設定範囲
s-address,s-hash,g-address,g-hash,またはs-g-hash
 
 - <number>
 - 
                  
分散アルゴリズムの計算結果を補正します。
algorithmパラメータを変更しても,期待どおりに上流ルータが複数に分散されない場合,本パラメータで,上流ルータの分散パターンを変更できます。
- 
                        
本パラメータ省略時の初期値
1
 - 
                        
値の設定範囲
1〜32
 
 - 
                        
 - rebalance {auto | manual}
 - 
                  
イコールコストマルチパスに従い,IPv4マルチキャスト経路情報の上流ルータを分散するモードを設定します。
- auto
 - 
                        
イコールコストマルチパスが変化した場合,自動でマルチキャスト経路の上流ルータを分散します。
 - manual
 - 
                        
イコールコストマルチパスが変化しても,自動でマルチキャスト経路の上流ルータを分散しません。運用コマンドrebalance ip mrouteを実行することで分散します。ただし,イコールコストマルチパスが変化したことで隣接ルータが消失した場合,消失した隣接ルータを上流とするマルチキャスト経路情報は自動で分散します。
 
- 
                        
本パラメータ省略時の初期値
auto
 - 
                        
値の設定範囲
なし
 
 
[コマンド省略時の動作]
IPv4マルチキャストのロードバランス機能が動作しません。
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに反映されます。
[注意事項]
なし
[関連コマンド]
ip pim sparse-mode