コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


ip igmp group-limit

IGMPインタフェースに対して,参加できるマルチキャストグループの最大数を設定します。

グローバルコンフィグレーションモードで本コマンドを設定した場合,該当VRFまたはグローバルネットワークに属するすべてのIGMPインタフェースに適用します。ただし,config-ifモードまたはconfig-subifモードでIGMPインタフェースに本コマンドが設定されている場合は,IGMPインタフェースの設定を優先します。

[入力形式]

情報の設定・変更
グローバルコンフィグレーションモードの場合
ip igmp [vrf <vrf id>] group-limit <number>
config-ifモードまたはconfig-subifモードの場合
ip igmp group-limit <number>
情報の削除
グローバルコンフィグレーションモードの場合
no ip igmp [vrf <vrf id>] group-limit
config-ifモードまたはconfig-subifモードの場合
no ip igmp group-limit

[入力モード]

(config)

(config-if)

イーサネットインタフェース,ポートチャネルインタフェース,VLANインタフェース

(config-subif)

イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース

[パラメータ]

vrf <vrf id>

対象のVRFを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    グローバルネットワークに対して指定します。

  2. 値の設定範囲

    パラメータに指定できる値」を参照してください。

<number>

IGMPインタフェース単位で参加できるマルチキャストグループの最大数を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    0〜256

[コマンド省略時の動作]

マルチキャストグループ参加に対し,IGMPインタフェース単位で参加できるマルチキャストグループの最大数を制限しません。ただし,収容条件に記述している範囲内で運用してください。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに反映されます。

[注意事項]

  1. 本コマンドで指定した値は,インタフェースごとに参加できるマルチキャストグループ数の制限を設定するものであり,指定値まで動作保証するものではありません。

  2. コンフィグレーションの変更によって,現管理マルチキャストグループ数が本コマンドの設定値を超えた場合,参加済みのマルチキャストグループは,離脱するまで維持されます。この状態で一度離脱すると,該当するインタフェースの管理するマルチキャストグループ数が本コマンドの設定値以下になるまで再度,参加できません。

  3. 本機能はコンフィグレーションの変更(静的グループ参加機能)によるマルチキャストグループへの参加に対しては制限しません。ただし,静的グループ参加数もマルチキャストグループ数としてカウントするため,静的グループ参加機能によって制限値を超えた場合,受信者からの新規参加は制限されます。

[関連コマンド]

ip pim sparse-mode