コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


ipv6 ospf area

OSPFv3が動作することを指定します。指定したドメイン上でOSPFv3が動作します。

[入力形式]

情報の設定・変更
ipv6 ospf <domain no.> area <area id> [instance <instance id>]
情報の削除
no ipv6 ospf [<domain no.>] area

[入力モード]

(config-if)

イーサネットインタフェース,ポートチャネルインタフェース,VLANインタフェース,ループバックインタフェース,マネージメントポート

(config-subif)

イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース

[パラメータ]

<domain no.>

ドメイン番号を指定します。ipv6 router ospfコマンドで指定しているドメイン番号と同じ値を設定してください。異なる値を設定した場合,別ドメインとして動作します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    1〜65535(10進数)を指定します。

<area id>

所属するエリアを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    0〜4294967295(10進数),またはIPv4アドレスを指定します。

instance <instance id>

該当インタフェースでルータが属するグループの識別子を指定します。この識別子が同一であるルータ間だけ,隣接関係を確立できます。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    0

  2. 値の設定範囲

    0〜255(10進数)を指定します。

[コマンド省略時の動作]

OSPFv3が動作しません。

[通信への影響]

ドメイン番号またはエリアIDを変更した場合,隣接関係をいったん切断します。

[設定値の反映契機]

設定変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 設定できるドメインは一つだけです。ドメイン番号を変更した場合,隣接関係をいったん切断します。

  2. router-idコマンドの設定は,本コマンドの設定前に行ってください。config-rtrモードでOSPFv3設定を行っていない場合でも,本コマンドを設定したインタフェースでOSPFv3が動作します。このとき,ルータIDは自動選択されるので,あとで手動設定すると使用中のルータIDが変更されます。

  3. no ipv6 router ospf <domain no.>によって設定を削除した場合,本コマンドの<domain no.>と同一であれば,本コマンドでの設定も同時に削除されます。

[関連コマンド]

ipv6 address