ip helper-address
DHCP/BOOTPパケットの転送先を設定します。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
 ip helper-address [vrf {<vrf id> | global}] <ipv4 address> [<ipv4 address>...]- 情報の削除
 no ip helper-address
[入力モード]
- (config-if)
 - 
                  
イーサネットインタフェース,ポートチャネルインタフェース,VLANインタフェース
 - (config-subif)
 - 
                  
イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース
 
[パラメータ]
- vrf {<vrf id> | global}
 - 
                  
転送先のVRFを指定します。
エクストラネット構成で,サーバが所属するVRFを特定したい場合,指定してください。
- <vrf id>
 - 
                        
指定VRFを転送先とします。
 - global
 - 
                        
グローバルネットワークを転送先とします。
 
- 
                        
本パラメータ省略時の初期値
転送先は,送信元インタフェースと同一のVRFまたはグローバルネットワークです。
 - 
                        
値の設定範囲
<vrf id>には,VRF IDを指定します。
詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
 
 - <ipv4 address> [<ipv4 address>...]
 - 
                  
DHCP/BOOTPサーバのIPアドレスを指定します。インタフェース当たり16個まで設定できます。
- 
                        
本パラメータ省略時の初期値
省略できません
 - 
                        
値の設定範囲
次に示すアドレスは設定できません。
・127.0.0.0〜127.255.255.255
・クラスA,B,C以外のアドレス
 
 - 
                        
 
[コマンド省略時の動作]
なし
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
- 
                  
自IPv4アドレス配下へのサブネット宛てブロードキャストDHCP/BOOTPパケットを受信し,かつサブネットブロードキャストのIPv4パケット中継を許可(ip addressコマンドでdirected-broadcastパラメータを指定)している場合,受信した一つのDHCP/BOOTPパケットに対して,レイヤ3中継とDHCP/BOOTPリレーエージェントによるレイヤ7中継がそれぞれ実施されます。
 - 
                  
エクストラネット実現には次の方法があります。
- 
                        
本コマンドでvrfパラメータを指定
指定したVRFのルーティングテーブルに従い転送します(サーバ向きの経路が,クライアント接続インタフェースが所属するVRFに存在しなくても,転送できます)。
 - 
                        
ip dhcp relay source-interfaceコマンドを指定
本コマンドでvrfパラメータを指定していない場合,指定された送信元インタフェースが所属するVRFのルーティングテーブルに従い転送します。
 - 
                        
上記のどちらも省略
本コマンドを設定しているクライアント接続インタフェースが所属するVRFのルーティングテーブルに従い転送します。
 
 - 
                        
 
[関連コマンド]
なし