コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


mtu

ポートの最大フレーム長を設定します。本設定によって,ジャンボフレームが使用できるようになり,データ転送のスループットを向上させることでネットワークおよびネットワークに接続された機器の有用性を向上させることができます。

[入力形式]

情報の設定・変更
mtu <length>
情報の削除
no mtu

[入力モード]

(config-if)

イーサネットインタフェース

[パラメータ]

<length>

ポートの最大フレーム長をオクテットで設定します。最大フレーム長は,Ethernet V2形式フレームのMACヘッダのDAからデータまでの長さです。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    1518〜9596

[コマンド省略時の動作]

次の初期値で動作します。

表16‒4 ポートの最大フレーム長の初期値

system mtuコマンド設定有無

初期値

設定あり

system mtu設定値

設定なし

1518

[通信への影響]

NIFがNLCG-1Q,NMCG-1C,NL1G-24S,NL1G-24Tの場合,通信中のポートで最大フレーム長を変更すると,該当するポートを経由するフレームが一時的に廃棄されることがあります。

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 該当ポートの送受信可能なフレーム長は,次の表のとおりです。

    表16‒5 送受信可能なフレーム長

    回線種別

    mtu設定

    system mtu設定

    送受信可能フレーム長(オクテット)

    10BASE-T(全/半二重),100BASE-TX(半二重)

    関係しない

    関係しない

    1518

    上記以外

    設定あり

    関係しない

    M1※1

    設定なし

    設定あり

    M2※2

    設定なし

    1518

    注※1 interfaceのmtuコマンドで設定した値

    注※2 system mtuコマンドで設定した値

  2. interfaceのmtuコマンドの設定とIPのMTUの設定によって,ポートの送受信可能フレーム長は次の表のとおりになります。

    表16‒6 mtuコマンドとip mtuコマンドの設定内容による送受信可能フレーム長(オクテット)

    mtu設定

    ip mtu設定

    送受信可能フレーム長(オクテット)

    省略

    省略

    1518

    設定あり

    min(1518,L2※1+18)

    設定あり

    省略

    L1※2

    設定あり

    min(L1※2,L2※1+18)

    注※1 ip mtuコマンドで設定した値

    注※2 interfaceのmtuコマンドで設定した値

  3. 設定値は,ip mtuコマンドの指定値に18オクテット以上加算した値を指定してください。18オクテット未満の場合は,ip mtuコマンドが本設定値から18オクテット減算された値で動作します。

[関連コマンド]

なし