コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


snmp-server view

MIBビュー情報の設定をします。MIBビュー情報は,SNMPパケットのPDUに含まれるVariable BindingsのオブジェクトIDのチェックに使用されます。MIBビューは一つまたは複数のサブツリーで構成されます。サブツリーは,オブジェクトIDとビュータイプの組み合わせで設定します。本コマンドで作成したMIBビューはsnmp-server groupコマンドで使用します。

本コマンドで設定できるパラメータごとのエントリ数を次の表に示します。

表14‒8 パラメータごとのエントリ数

項番

パラメータ

最大エントリ数

1

MIBビュー

装置当たり50エントリ

2

サブツリー

MIBビュー当たり30エントリ

3

装置当たり500エントリ

[入力形式]

情報の設定・変更
snmp-server view <view name> <oid tree> { included | excluded }
情報の削除
no snmp-server view <view name> <oid tree>

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

<view name>

MIBビュー名を設定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    32文字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力できる文字は,英数字と特殊文字です。入力文字列にスペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブルクォート(")で囲まなくても設定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■任意の文字列」を参照してください。

<oid tree>

サブツリーを表すオブジェクトIDを設定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    オブジェクトIDをドット記法で指定します。最大64文字です。サブ識別(ドットで区切られた数字)ごとにワイルドカード(*)を指定することもできます。

{ included | excluded }

サブツリーの包含または除外を設定します。サブツリーをMIBビューに含む場合はincludedを指定します。サブツリーをMIBビューから除く場合はexcludedを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    なし

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 情報の変更および削除の際,<oid tree>のサブ識別にワイルドカード(*)を指定すると,同じ位置のサブ識別が0であるエントリと同一とみなされます。また,0を指定すると,同じ位置のサブ識別が*であるエントリと同一とみなされます。

    これによって,別のエントリでありながら,情報の変更では上書きされ,情報の削除では削除されます。

    (例)

    (config)# show snmp-server
    snmp-server view "READ_VIEW" 1.0.1.1 included
    snmp-server view "READ_VIEW" 1.1.1.1 excluded
    (config)# snmp-server view "READ_VIEW" 1.*.1.1 included
    (config)# show snmp-server
    snmp-server view "READ_VIEW" 1.*.1.1 included
    snmp-server view "READ_VIEW" 1.1.1.1 excluded
    (config)# no snmp-server view "READ_VIEW" 1.0.1.1
    (config)# show snmp-server
    snmp-server view "READ_VIEW" 1.1.1.1 excluded

[関連コマンド]

snmp-server engineID local
snmp-server user
snmp-server group
snmp-server host