コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


ip access-group

本装置へリモートログインを許可または拒否するリモート運用端末のIPv4アドレスを指定したアクセスリストを設定します。本設定は,全リモートアクセス(telnet/ftp/SSH)で共通になります。

ip access-group,ipv6 access-classで指定されているアクセスリストのエントリを合わせて,128エントリになるまで複数行指定できます。

[入力形式]

情報の設定
ip access-group <access list name> [vrf {<vrf id>| all}] in
情報の削除
no ip access-group <access list name> [vrf {<vrf id>| all}]

[入力モード]

(config-line)

[パラメータ]

<access list name>

IPv4アドレスフィルタのアクセスリスト名(ip access-list standardのアクセスリスト名)を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    31文字以内のアクセスリスト名を指定します。

    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

vrf {<vrf id> | all}

VRFからのアクセスにアクセスリストを適用します。

<vrf id>

指定VRFからのアクセスにアクセスリストを適用します。

all

グローバルネットワークを含む全VRFからのアクセスにアクセスリストを適用します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    グローバルネットワークからのアクセスにアクセスリストを適用します。

  2. 値の設定範囲

    <vrf id>にはVRF IDを指定します。

    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

[コマンド省略時の動作]

すべてのリモート運用端末からのIPv4アドレスを使用したアクセスを許可します。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 本設定は,全リモートアクセス(telnet/ftp/SSH)で共通になります。

  2. ftp接続を許可する場合は,ftp-serverを設定してください。

  3. SSH接続を許可する場合は,ip sshを設定してください。

  4. ip access-groupが設定されていない場合,すべてのリモート運用端末からのIPv4アドレスを使用したアクセスを許可します。

  5. アクセスを許可するIPv4アドレスを変更しても,すでにログインしているユーザのセッションは切れません。本設定以降にリモートログインするユーザに対して有効となります。

  6. vrf allに設定したアクセスリストは,グローバルネットワークまたはvrf <vrf id>ごとに設定したアクセスリストのあとに適用されます。

[関連コマンド]

line vty
ftp-server
ip ssh
transport input
ipv6 access-class
ip access-list standard