コンフィグレーションガイド Vol.3


28.2.10 帯域管理機能の設定

[設定のポイント]

MLDインタフェースに帯域上限値を設定して,帯域値を設定したマルチキャストチャネルについて,帯域上限値を超えるマルチキャストグループへの参加を制限します。

MLDインタフェースでは,帯域管理機能の対象となるマルチキャストチャネルリストを指定できます。マルチキャストチャネルリストを指定しない場合,該当するグローバルネットワークで帯域値を設定したすべてのマルチキャストチャネルリストが帯域管理の対象になります。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/1

    MLDを使用しているポート1/1のコンフィグレーションモードに移行します。

  2. (config-if)# ipv6 mld bandwidth-limit 1500

    ポート1/1で帯域上限値を1500kbit/sに設定します。

  3. (config-if)# ipv6 mld bandwidth-limit-filter MOVIE1

    ポート1/1で帯域管理の対象となるマルチキャストチャネルリスト(MOVIE1)を設定します。この設定によって,帯域管理の対象はMOVIE1で設定したマルチキャストチャネルになります。また,使用帯域値の合計が1500kbit/sになるまで,マルチキャストグループへの参加を許可します。

    なお,MOVIE1以外のマルチキャストチャネルは0kbit/sと見なすため帯域管理の対象外となり,上限値に関係なくマルチキャストグループへの参加を許可します。