コンフィグレーションガイド Vol.3


17.2.6 マルチパスの設定

[設定のポイント]

コスト値を調整することで,経路が経由するルータ数に関係なく,宛先へのイコールコストマルチパスを構築できます。

図17‒7 マルチパスの構成

[図データ]

本装置Cを経由する場合,宛先までのコストは2です。ここでは,本装置Aでイコールコストマルチパスを構築する例を示します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# router ospf 1

    (config-router)# network 10.0.0.0 0.255.255.255 area 0

    (config-router)# exit

    ネットワーク10.0.0.0/8の範囲内のインタフェースは,エリア0に所属します。

  2. (config)# interface gigabitethernet 1/1

    (config-if)# ip ospf cost 2

    ポート1/1のコスト値を2とすることで,ポート1/2を経由する経路とコストを等しくします。