コンフィグレーションガイド Vol.3


11.2.2 DHCPv6パケットをサーバへ転送する設定(基本設定)

[設定のポイント]

DHCPv6リレーエージェントで,サーバ宛てDHCPv6パケットの転送先としてサーバのIPv6アドレスを設定します。

DHCPv6リレーエージェントとサーバはユニキャストで通信します。そのため,DHCPv6リレーエージェントとサーバがユニキャスト通信できるようなネットワーク構成としてください。特に,DHCPv6リレーエージェントの送信元インタフェースを変更している場合,直接接続でも経路情報を設定してください。

図11‒5 DHCPv6パケットをサーバへ転送する構成(基本構成)

[図データ]

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/5

    (config-if)# ipv6 enable

    (config-if)# ipv6 address 2001:db8:1::1/64

    (config-if)# exit

    クライアントと接続するインタフェースにあらかじめIPv6アドレスを設定しておきます。

  2. (config)# interface gigabitethernet 1/7

    (config-if)# ipv6 enable

    (config-if)# ipv6 address 2001:db8:2::2/64

    (config-if)# exit

    項番1と同様に,サーバへ転送するインタフェースにもあらかじめIPv6アドレスを設定しておきます。

  3. (config)# interface gigabitethernet 1/5

    (config-if)# ipv6 dhcp relay destination 2001:db8:2::1

    (config-if)# exit

    クライアントと接続するインタフェースに,サーバ宛てDHCPv6パケットの転送先としてサーバのIPv6アドレスを設定します。

  4. (config)# ipv6 dhcp relay static-route-setting

    委任したプレフィックスからIPv6スタティック経路を自動で生成する設定をします。