コンフィグレーションガイド Vol.3


10.2.4 VRF構成での設定

[設定のポイント]

VRF構成では,VRFごとにサーバを用意します。VRF IDが異なる場合,サーバのIPアドレスが同じでも別のサーバとして扱われます。

図10‒10 VRF構成

[図データ]

[コマンドによる設定]

  1. (config)# vrf definition 2

    (config-vrf)# exit

    (config)# interface gigabitethernet 1/5

    (config-if)# vrf forwarding 2

    (config-if)# ip address 192.0.2.21 255.255.255.252

    (config-if)# exit

    あらかじめ,VRFとクライアント側インタフェース(VRF 2)のVRF ID,IPアドレスを設定しておきます。

  2. (config)# interface gigabitethernet 1/7

    (config-if)# vrf forwarding 2

    (config-if)# ip address 192.0.2.42 255.255.255.252

    (config-if)# exit

    項番1と同様に,サーバへ転送するインタフェース(VRF 2)にもあらかじめVRF ID,IPアドレスを設定しておきます。

  3. (config)# vrf definition 3

    (config-vrf)# exit

    (config)# interface gigabitethernet 1/9

    (config-if)# vrf forwarding 3

    (config-if)# ip address 192.0.2.21 255.255.255.252

    (config-if)# exit

    項番1と同様に,VRFとクライアント側インタフェース(VRF 3)にもあらかじめVRF ID,IPアドレスを設定しておきます。

  4. (config)# interface gigabitethernet 1/11

    (config-if)# vrf forwarding 3

    (config-if)# ip address 192.0.2.42 255.255.255.252

    (config-if)# exit

    項番3と同様に,サーバへ転送するインタフェース(VRF 3)にもあらかじめVRF ID,IPアドレスを設定しておきます。

  5. (config)# interface gigabitethernet 1/5

    (config-if)# ip helper-address 192.0.2.41

    (config-if)# exit

    クライアントと接続するインタフェース(VRF 2)に,サーバ宛てDHCP/BOOTPパケットの転送先としてVRF 2側のサーバのIPアドレスを設定します。

  6. (config)# interface gigabitethernet 1/9

    (config-if)# ip helper-address 192.0.2.41

    (config-if)# exit

    クライアントと接続するインタフェース(VRF 3)に,サーバ宛てDHCP/BOOTPパケットの転送先としてVRF 3側のサーバのIPアドレスを設定します。