コンフィグレーションガイド Vol.2


23.1.2 BFDとトラッキング機能の関係について

BFDは,ユニキャストルーティングの隣接ルータを監視する機能です。ユニキャストルーティングにBFD連携動作を指定すると,ユニキャストルーティングが隣接ルータを決定した時点でBFDによる監視を要求します。この結果,BFDセッションが作成されます。

本装置では,BFD連携動作の指定方法として,BFDを指定したトラックのコンフィグレーションを使用します。また,BFDセッションはトラックとしても管理されます。このため,トラックには,トラッキング機能のトラックとBFDのトラックの2種類があります。この2種類のトラックを見分ける必要がある場合,トラッキング機能によるトラックを静的監視トラック,BFDによる監視インスタンスを動的監視トラックと呼びます。

表23‒1 監視対象の決定方法によるトラックの種別

種別

説明

静的監視トラック

トラッキング機能のコンフィグレーションで監視対象を指定するトラックです。

動的監視トラック

BFD連携サポート各機能が監視対象を要求するトラックです。

以降,本章でトラックという場合,基本的に静的監視トラック,つまりトラッキング機能のトラックのことを指します。BFDについては,「コンフィグレーションガイド Vol.3」 「30 BFD」を参照してください。