コンフィグレーションガイド Vol.2


22.1.1 概要

レイヤ2ネットワークでは,ループ構成が存在すると,ブロードキャストフレームなどが装置間で無制限に中継されて,ネットワークおよび接続された機器に負荷を掛けます。この現象をブロードキャストストームと呼び,ネットワークの負荷軽減のため避ける必要があります。同様に,ユニキャストフレームが無制限に中継されるユニキャストストーム,マルチキャストフレームが無制限に中継されるマルチキャストストームも防止する必要があります。このようなフラッディング対象フレームの中継量を制限する機能がストームコントロールです。

本装置では,ストームコントロールの対象とするフレーム種別および受信帯域の閾値を設定して,ストームを監視します。閾値を超えるフレームを受信すると,ストームの発生を検出して,閾値を超えたフレームを廃棄します。同時に,あらかじめ設定しておいた動作を実施できます。