コンフィグレーションガイド Vol.2


19.2.10 廃棄優先度の設定

特定のQoSフローに対して廃棄クラスを変更して,キューイング時の廃棄優先度を設定する場合の例を次に示します。

[設定のポイント]

フレーム受信時に宛先IPアドレスによってQoSフロー検出をして,廃棄クラスを変更する設定をします。廃棄優先度は廃棄クラスによって決まります。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# ip qos-flow-list QOS-LIST2

    IPv4 QoSフローリスト(QOS-LIST2)を作成します。本リストを作成すると,IPv4 QoSフローリストモードに移行します。

  2. (config-ip-qos)# qos ip any host 192.0.2.10 action priority-class 8 discard-class 1

    192.0.2.10のIPアドレスを宛先として,優先クラス8,廃棄クラス1のIPv4 QoSフローリストを設定します。

  3. (config-ip-qos)# exit

    IPv4 QoSフローリストモードからグローバルコンフィグレーションモードに戻ります。

  4. (config)# interface tengigabitethernet 1/3

    (config-if)# ip qos-flow-group QOS-LIST2 in

    イーサネットインタフェース1/3のコンフィグレーションモードに移行したあと,受信側にIPv4 QoSフローリスト(QOS-LIST2)を適用します。