15.1.1 ユーザ優先度書き換え
フロー検出で検出したフレームのVLAN Tagヘッダのユーザ優先度(User Priority)を書き換える機能です。ユーザ優先度は,次の図に示すTag Controlフィールドの先頭3ビットを指します。
本装置がフレームを中継する場合,ユーザ優先度書き換えを使用するとユーザ優先度は書き換えた値になります。ユーザ優先度書き換えを使用しないとユーザ優先度は次のとおりです。
-
レイヤ2中継するフレームは受信フレームの値を引き継ぎます。ただし,新規にTagが付けられる場合は0になります。
-
レイヤ3中継するパケットは0になります。
VLANトンネリングの使用時にユーザ優先度書き換えをする,対象フレームのフレームフォーマットを次の図に示します。
VLANトンネリングおよびユーザ優先度書き換えを同時に実施する場合の書き換え対象について,次の表に示します。
中継の種類 |
ユーザ優先度書き換え対象のVLAN Tag |
|
---|---|---|
受信(VLAN Tag数) |
送信(VLAN Tag数) |
|
Tagなし |
1 |
1段目のVLAN Tag |
1 |
1 |
1段目のVLAN Tag |
1 |
2 |
1段目のVLAN Tag |
1 |
Tagなし |
書き換え不可 |
2 |
1 |
1段目のVLAN Tag |