10.4.4 VRFでのSNTPによる時刻同期の設定
SNTPを使用して,VRFに存在するSNTPサーバやSNTPクライアントに対して時刻を同期させる設定をします。
- [設定のポイント]
-
SNTPを使用して,本装置の時刻を任意のVRFに存在するSNTPサーバに同期させます。また,本装置の時刻がSNTPサーバに同期している場合,グローバルネットワークを含む全VRFに存在する複数のSNTPクライアントに本装置の時刻を配布できます。
同期の対象にするSNTPサーバとSNTPクライアントのVRFが異なる場合,SNTPクライアントに対して,本装置の参照先ホストをローカルタイムサーバとして通知します。
[コマンドによる設定]
-
(config)# sntp server vrf 10 192.168.1.100
VRF 10に存在するIPv4アドレス192.168.1.100のSNTPサーバに,本装置の時刻を同期させます。構成はクライアントサーバモードです。
-
(config)# sntp broadcast client
SNTPブロードキャストメッセージで本装置の時刻を同期させます。グローバルネットワークを含む全VRF上のサブネットを対象にして,SNTPサーバからのSNTPブロードキャストメッセージを受信します。
-
(config)# interface gigabitethernet 1/4
(config-if)# vrf forwarding 20
(config-if)# ip address 192.168.10.1 255.255.255.0
(config-if)# sntp broadcast ip
VRFが指定されたインタフェースに対してSNTPブロードキャストの設定をします。本装置の時刻がSNTPサーバに同期すると,VRF 20,IPv4アドレス192.168.10.0,サブネットマスク255.255.255.0のネットワークにSNTPブロードキャストパケットを送信します。