コンフィグレーションガイド Vol.1


5.1.2 コマンド入力モード

本装置でコンフィグレーションを変更したり,または装置の状態を参照したりする場合,適切なコマンド入力モードに遷移して,コンフィグレーションコマンドや運用コマンドを入力する必要があります。また,CLIプロンプトでコマンド入力モードを識別できます。

コマンド入力モードとプロンプトの対応を次の表に示します。

表5‒2 コマンド入力モードとプロンプトの対応

コマンド入力モード

実行可能なコマンド

プロンプト

一般ユーザモード

運用コマンド(configureコマンドなど,一部のコマンドは装置管理者モードでだけ実行できます)

>

装置管理者モード

#

コンフィグレーションモード

コンフィグレーションコマンド

(config)#

注※

コンフィグレーションの編集中に運用コマンドを実行したい場合,quitコマンドやexitコマンドによってコマンド入力モードを装置管理者モードに切り替えなくても,運用コマンドの先頭に「$」を付けた形式で入力することで実行できます。

<例>

コンフィグレーションモードで運用コマンドshow ip arpを実行する場合

(config)# $show ip arp

モード遷移の概要を次の図に示します。

図5‒1 モード遷移の概要

[図データ]

また,CLIプロンプトとして,次に示す場合でも,その状態を意味する文字がプロンプトの先頭に表示されます。

  1. コンフィグレーションコマンドhostnameでホスト名称を設定している場合,ホスト名称の先頭から20文字目までがプロンプトに反映されます。

  2. コンフィグレーションを編集してその内容をスタートアップコンフィグレーションに保存していない場合,およびスタートアップコンフィグレーションを変更して編集中のコンフィグレーションと差分が発生した場合,プロンプトの先頭に「!」が付きます。

1.〜2.のプロンプト表示例を次の図に示します。

図5‒2 プロンプト表示例
> enable
# configure
(config)# hostname "OFFICE1"
!OFFICE1(config)# save
OFFICE1(config)# quit
OFFICE1# quit
OFFICE1>